カシヤマさん:そうですね(笑)。安全面でとても必要なことだとは自分たちも認識しているので。歩行者天国を開催する必要性や開催した上での安全対策について、自信を持ってお話に行けるように十分対策していました。
編集部:なるほど…
カシヤマさん:勿論相手は警察やバス会社、都・区議といった大人であって、緊張感を持ってやらせていただいてました。
ただこちらとしても「これをやってくれれば絶対に大丈夫」という自負があるので、あとは自信を持って話すだけ、という形でした。
編集部:なるほど。自信を持って話せる様にめちゃくちゃ準備していく訳ですよね。
カシヤマさん:そうですね…! 「もう大丈夫やろ!」といえるレベルまでというか(笑)。
僕たちだけだと客観的な視点に欠けるかもしれないと思って、構外を担当してくれる3年生や前代のパレード企画担当者に資料を出して添削をもらっていました。
編集部:徹底的ですね…!
カシヤマさん:資料を作成する上では先輩に目を通してもらうこともあるんですけど、横の連携も必要でした。チーム員に「ここの図面どうなってる?」とか入念に確認・共有した上で先輩には共有していました。
編集部:縦と横の情報共有ですね…。警察、バス会社に加えて内部での連携ってなると、関係者ってすごい数になりますよね…⁇
カシヤマさん:そうですね。大変でした。
警察の方などにご挨拶に伺うタイミングは3年生の方が決めてくださるので、それに向けて資料を叩くというスケジュールでした。
編集部:そうなんですね。
カシヤマさん:段取り面、スケジュール管理が大変かつ進捗状況も加味しつつやらなければならないのは大変でしたね…
編集部:なるほど。その中で一番大変だった時期ってなるといつごろなんですか?
カシヤマさん:夏休みかもしれないですね…。春までの時点にぼやっと持っていたイメージを形に落とし込んでいく期間なので。
企画を具体的にする上で話し合いを増やして、情報や図面が足りてなければ自分で情報にアクセスして、磨いて会議に持っていくという形でした。
編集部:具体化していくんですね。
カシヤマさん:おっしゃる通りです。引き継ぎの資料は一か所にまとめられているので、足りないところは自分で情報を取りに行ってました。
編集部:さすが運スタさんというか…日本一の文化祭実行委員会にはしっかりした引継ぎ体制が存在しているんですね。
編集部:問題が噴出する中で優先順を付けていく必要もあると思うんですが、どの様にされてたんでしょうか。
カシヤマさん:ディスカッションを1週間に複数回を設け、トラブルを洗い出してました。
「こういう点が危ないよね」「こういうところ気をつけなきゃね」とか。その上で今一番解決するべきことを決めてました。
20人弱のパレードチームで詰めていって、その中で行き詰まった時に、「去年こういう問題があったからこの部分は絶対に改善したい」ってところを引っ張り出してきたりとか、「昔はどういうことをやっていたんだろう⁇」という話をしたりとかもしましたね。
終わってみて
編集部:お話しこれまで伺ってきたんですが、企画終わってみてどうでしたか⁇
カシヤマさん:まず本番終わってみて「やりきってよかった」って感じました。
自分個人としてはやっぱり気を張っていて。全部終わって「ああ終わった…!」って。
編集部:違いないですね。
カシヤマさん:Goal Fes. が終わって大隈講堂前ステージの前で立ちつくしていたら後ろに謎のおばあちゃんがいて。
「どうしたの」って声かけられたらもう僕泣いていて。「こんな企画して、こんなのやって…」って話を聞いてもらって。「すごいじゃないこんな企画して…、あんた誇りだよ」なんて言葉をもらいながら泣いてて。嘘みたいな話なんですけど、印象に残っているエピソードですね(笑)
編集部:素敵なエピソード…!
カシヤマさん:ありがとうございます(笑)
来場者の生の声、ではないですけど。やってきたことを評価してくれる人がいるんだなってことを実感して嬉しかったですね。
編集部:違いないですね。
カシヤマさん:あとはパレードは安全性が大事だからこそ気を張っていた部分があって。
メンバー同士トランシーバーで情報共有してたんですが、PARADE中はずっとトラブルの対処をしていて。
編集部:トラブルシューティングって大事ですもんね。
カシヤマさん:隊列を大隈講堂前ステージまで連れて行って、最後ステージを無事終わらせての2連撃で安心感を感じました。もう達成感の塊ですね。
編集部:生のエピソードですね…聞けてよかったです!
最後に:運スタに入った理由、あなたの憧れ、新1年に伝えたいこと
2024年度に入学する新入生に向けて、カシヤマさん一個人としてのメッセージを聞いてみた。どうして運スタに入ったのか、どんな人が憧れだったのか…?
……………
編集部:パレードチームチーフとしてお話しを伺ってきました。運スタに入った理由を教えていただければと思います。憧れの人とかいらしたんでしょうか??
カシヤマさん:高校の学習塾で教えてもらった講師の早稲田生が運スタだったことがきっかけですね。
編集部:そうだったんですね。
カシヤマさん:運スタには割と軽い気持ちで入りました。
パレード企画の説明を受ける中で、早稲田の街ごと、大学の中だけでなく外も巻き込んでいけるのを魅力に感じてパレードチームに入りました。
カシヤマさん:憧れは…2人くらいいて。1人目が去年のパレードチーフです。
パレード企画が2020年度、21年度実施されてない中、2019年度以来の大復活を担うって状況で。
編集部:確かに…当時の担当者は学内にいないですもんね。
カシヤマさん:なんの知識もない中で、「車を動かします」とか「団体に歩いてもらいます」とかのプロセスを2019年度から持ってきて、なおかつ「こういったことをしたい!」ってのを掲げてやっていたという部分ですよね。
編集部:たしかに。
カシヤマさん:やっぱり今年チーフになってみて改めて「これをほんとにゼロからやってたんだ」と実感するというか…。
編集部:去年度の同じ役職者って大きい存在ですよね。
カシヤマさん:昨年度の企画を目指すだけでなく越える様な企画をめざす中で、ある種指標になるような人でもありました。
憧れの人…。今年お世話になった人としても上げさせていただけたらと思うんですが、今年度運スタ副代表の方ですね。
編集部:なるほど。
カシヤマさん:構外を見てくれてる方で、例えば警察の方に企画説明に伺う時にも常に寄り添ってくれる方で、ダメなところはダメって言ってくれるしめちゃフレンドリーで仕事もできて…。
今年頑張れたのはわりと副代表のおかげではあったんで。そんな先輩になりたいなって憧れでもあるし、めちゃめちゃ感謝をしてるって気持ちもある人です。
編集部:パーソナルなお話しも聞けてよかったです…。24年度新入生に届けばと思い伺うんですが、運スタの良さってどういったところに感じますか?
カシヤマさん:全員が1年の2日間だけのために注力して準備していく中で、「良い祭りを作りたい」って軸がぶれないってところが1ついいところですよね。気持ちが同じなので。
より良いものを作ろうって言う意思を身近に感じるのはモチベにもなりますし、「1個集中したい」「注ぎたい」って思える環境ではありました。
編集部:新入生に届けられればと思います!最後に言いたいことがあればお聞かせください。
カシヤマさん:「パレード」企画って言われる以上、ステージにあまり目がいかないんです。Start Fes. を戸山カフェテリアステージでやっていて、最後大隈講堂前ステージでGoal Fes. もやってます。大規模な企画で、パレードだけじゃないんだってこともお伝えしたいです…!
だからこそ、ステージ・パレード運営は本当に周囲の協力なくしては成立しえない企画だとチーフとして感じました。
……………
日本一の学園祭にふさわしく、早稲田全体を巻き込んで行われる“WASEDA PARADE”。多様な個性が尊重しあうという“早稲田文化”の真髄を体現するかの様な本企画には、カシヤマさんはじめ多くの人の努力やストーリーがあった。