【ROBOSTEP】心躍る、ロボコンの世界


皆さんはロボットに心を打たれたことはありますか?今やロボット化が進みつつある社会でも、動くロボットに感動する機会はあまりないのではないでしょうか。今回は、学生ながらゼロからロボットを作り上げNHK学生ロボコンに出場している早稲田大学ROBOSTEPの皆さんにお話を聞いてみました。この記事を読めばあなたも「同じ早大生がこんなロボットを作っているのか」と心を打たれること間違いなしです。「ロボコンって何?」という方も是非ご覧ください(僕もインタビュー前はそうでした)。

【目次】

  1. ROBOSTEPについて
  2. ロボコンの魅力
  3. 普通に過ごしていてはできない経験を
  4. メッセージ
  5. まとめ
  6. 新入生よくある質問(Q&A)
  7. 『わせコマ』について

〇ROBOSTEPについて

熊谷:ではまず、自己紹介をお願いします。

今治さん:創造理工学部総合機械工学科学部3年今治 諭志(いまはる さとし)と申します。現在、早稲田大学ROBOSTEP 幹事長を務めさせていただいております。よろしくお願いします。

山口さん:同じく創造理工学部総合機械工学科学部3年山口 皓大(やまぐち こうた)です。早稲田大学ROBOSTEP6期 設計班に所属しています。よろしくお願いします。

ROBOSTEPの皆さん

熊谷:次に、サークルについて教えてください。

今治さん:はい。僕たちはNHK学生ロボコンでの優勝を目指し、日々活動しています。2013年に設立し、2015年に公認サークルとなった比較的新しい団体です。

熊谷:設計班と仰っていましたが、班に分かれて活動しているのですか?

今治さん:そうですね。ロボットを作るにあたって、設計班と電装班の2つに分かれて活動しています。山口が設計班で、僕は電装班に所属しています。

熊谷:それぞれの班では主にどういった活動をされているのでしょうか。

山口さん:ロボットが動く前までの状態を作るのが設計班の仕事になります。主に、ロボットの形や動き方から、実際にハードの部分を組み立てるまでを担っています。

熊谷:機体の部分まで作られるんですね!

山口さん:そうですね。概念設計と言って、まずは「こんな手が欲しい、こんな足が欲しい」といった話をします。次に、CADと呼ばれる設計ツールを使ってPC上でロボットを作り上げます。それをもとに必要なパーツを列挙し、自分達で部品を加工します。最後にそれらを組み立てれば、設計班の仕事は終了です。

熊谷:自分達で部品を加工するんですか?!

山口さん:はい。早稲田ものづくり工房という早稲田生であれば誰でも入れる工房があって、そこでいつも作業しています。

熊谷:すごい…。

今治さん:電装班では、回路の設計・制作から制御(プログラミング)までを行っています。

熊谷:こちらもまたすごいことを…。

今治さん:なので、設計班が形を作り、電装班が動かすといった形ですね。

熊谷:大学生とは思えません。

〇ロボコンの魅力

熊谷:「ロボコン」と聞いてすぐにイメージが湧かないのですが、どのようなことをやられているのでしょうか。

今治さん:僕たちが出場しているNHK学生ロボコンでは、世界大会の開催国によって毎年ルールが変わる仕組みなんですね。ロボットを用いてその開催国に馴染みのある競技を行う、という形になっています。

熊谷:例えばどのような競技がありましたか?

今治さん:直近だと、去年の開催国フィジーで行われたラグビーのロボコンですね。

熊谷:え、ロボットがラグビーするんですか?(この人たちターミネーターみたいなの作ってるのかな…)

今治さん:動画を見てもらった方が早いかもしれません。

ルール説明:2:20~

今治さん:こんな感じでロボットがパスとトライの二手に分かれ、他チームと得点を競います。

熊谷:ぶつかり合うのかと思いました。

山口さん:違います(笑)

熊谷:それにしてもこんなロボットいたらヤバくないですか。

山口さん:これは説明用の動画なので。実際は浮遊したりしません。

熊谷:なるほど、安心しました(笑)

今治さん:これを大体10か月くらいかけて作っていきます。

熊谷:こんなものが作れるんですね。しかも学業と両立しながらですもんね。

山口さん:そうですね。なので、授業の合間や長期休みを利用して作っています。

熊谷:凄すぎます(笑)

山口さん:今年はコロナの影響で大会は無かったのですが、オンライン審査用にNHKに送った動画があるのでお見せしますね。

ROBOSTEP オンライン審査用動画

熊谷:うわ、ロボットがパスしてキックしてますね。

山口さん:3メートルの高さに12メートルの距離で、ゴールを正確に狙わなければいけないので結構難しいです。

今治さん:ゴールの枠と蹴り上げる角度も考えなければいけません。

山口さん:動かしてから蹴るまでのこの一連の流れは全て自動で行っています。

熊谷:同級生がこんなものを作っていると思うと言葉を失います。

熊谷:同じNHK学生ロボコンに出場しているチームで、「これはすごいな」と思ったロボットはありますか?

山口さん:東大チームのロボットですかね。

今治さん:豊橋技術科学大学も凄いです。

山口さん:またリンクを送りますね。

東大チーム
豊橋技術科学大学チーム

熊谷:東大は速いし、豊橋はめっちゃ仲良さそう(笑)

山口さん:去年はこの2チームが世界大会に進出し、東大は優勝しました。

熊谷:さすが東大…。経験者であるお二人、また、設計班と電装班のお二人の目から見て、「東大チームのここがすごいな」というのはどの点なのでしょうか。

今治さん:やはり速さはケタ違いです。あとは経路追従のクオリティもレベルが違いますね。あと、1番凄いと思ったのはパスの部分で、ボールを取って投げての正確性とスピードを両立しているというのが驚きました。

山口さん:設計班の観点からは、ロボットのそもそもの戦略や作りが賢いなと思います。ボールを掴む腕があったと思うんですけど、そのまま投げているんですね。普通は、ボールを掴んで保持することと、それを射出してもう一個のロボットに送るという動作を分けて考えがちだと思うんですけど、それをひとつの動作で行っているというのが速さの秘訣だと思います。

熊谷:たしかにその方がより人間らしい動きに近づきますね。これは面白いです。こうなると、オフラインで大会が開催できなかったのが余計残念に思えてきますね

山口さん:本当ですね。

熊谷:本番の思わぬトラブルとかで順位が入れ替わったり、そういった運要素が一切ないですしね。

山口さん:ロボコン名物ですね(笑)なので去年は、本番に強い機体を作るか、速い機体を作るか、その戦略決めから勝負が始まっていましたね。

〇普通に過ごしていてはできない経験を

熊谷:かなりレベルの高いことをやられているように見えるのですが、お二人はもともとロボットに興味があったり、もしくは昔から触れていたりしたのですか?

今治:全くですね。僕はずっとバスケをやっていました。

山口さん:自分もサッカーをやったり、文化祭の運営をやったりでしたね。

熊谷:全く関係ない(笑)

山口さん:でも漠然とロボットへの興味はあって機械工学科を選んだというのはあります。授業で習ったことをサークルで活かしたり、サークルで得た知識を授業で活かしたり、という形で双方を上手く活用できています。

熊谷:そうなると、ROBOSTEPで得たものはやはり実践的な知識というところになるでしょうか。

山口さん:短期間の開発ですし学生のロボコンなので、知識は粗削りな部分が多いと思うんですね。それよりも自分がロボコンを通して糧になったなと感じるのは「経験」の部分だと思っていて、ゼロからひとつのロボットを作って動かして、という経験は学部の勉強だけをしていてもなかなかできることではないじゃないですか。なので、その過程を経験できたというのが一番よかったことなのかなと思っています。

今治さん:ひとつのプロジェクトを通して、自分たちで組織を統括しながらゼロから作り上げていく、という経験が大きいなとは本当に感じますね。

山口さん:あとは先輩方との繋がりですね。

熊谷:どういった方がいらっしゃるのでしょうか。

山口さん:サークルを作った代の方がすごくて、NHKロボコン優勝(国内優勝)と世界大会出場を経験しています。

熊谷:サークルを立ち上げて優勝もしちゃうなんて…。

今治さん:その他にも、1個上の代が準優勝をしていて、この前大会では自分たちは特別賞をいただきました。

NHK学生ロボコン 特別賞のトロフィー

熊谷:設立間もないとは思えない実績ですね。

山口さん:先輩の多くはまだ院生として大学に残っているので、その繋がりも魅力のひとつだと思います。

熊谷:実際、皆さん関わられているんですか?

山口さん:はい。今はサークルを立ち上げた(2015年度大会優勝)代の方のロボコンチームに僕らも所属しています(笑)

熊谷:がっつりだ(笑)

〇メッセージ

熊谷:それでは、共にNHKロボコン優勝世界大会出場を目指すサークルの仲間に向けてメッセージをお願いします。

山口さん:今コロナの関係でオフラインの大会がなくなったり、機械に触れる機会やみんなで面と向かって考えたり話し合ったりする時間というのが減ってきてはいますが、チームのメンバーはオンラインの活動でも頑張って大会に向け準備を進めていて、それは本当にすごいことだなと思っています。この状況に負けず、みんなでロボコンを楽しめたらいいなと思います。

今治さん:コロナで課外活動が禁止されている今の状況はすごく難しいと思いますし、そんな中、後輩はよく頑張っていると思います。コロナと上手く向き合って活動していってくれたらなと思います。同期はまたみんなで集まろうって感じですね。

山口さん:現役でいたころは準備で忙しかったりしてなかなか遊びに行けなかったんですけど、落ち着いたら打ち上げはしたいです(笑)

熊谷:最後に、新入生に向けてメッセージをお願いします。

山口さん:早稲田大学ROBOSTEPは、チームでひとつのロボットを作り上げられる場所であり、大学生活でこのような経験ができるところはあまりないのではないかと思います。将来的にも必ずいい経験になるので、あと、楽しいので、ぜひ入っていただけたらなと思います。

今治さん:先ほども話にでた通り、うちのサークルは初心者が大半を占めるの知識がなくても活躍できる場だと思います。また、授業ではやらない「実践」ができる場でもあります。経験者も含め、少しでも興味がある人は来てくれたらうれしいです。

熊谷:ROBOSTEPさんの魅力が知れたところで、本日のインタビューはここまでとさせていただきます。皆さんありがとうございました。

今治さん・山口さん:ありがとうございました。

〇まとめ

いかがだったでしょうか。同じ早大生が自分達でロボットを作り、動かし、大会に出ていることに驚いた方も多いのではないでしょうか。また、他大学のロボットもすごかったですね。これを作っているのは自分たちと同じ大学生であるという事実にただただ感服するばかりです。学生サークルながらの特色とも言える「教えてもらいながらプロジェクトにも参加できる経験」というのは、非常に貴重な機会だと思います。この記事を読んで少しでもロボットに興味を持った人、あるいは読む前から興味を持っている人は、この機会にぜひROBOSTEPさんの活動に足を運んでみてください。

【ROBOSTEPについて】

もっと詳しくご覧になりたい方はこちらから閲覧できます。

活動内容から公式SNS、新歓日程まで掲載されています。

公式HPはこちら、新歓情報はこちらから確認ができます。

〇新入生よくある質問

※以下の質問は,課外活動及び施設利用禁止が無い場合の答えです。
活動内容や出場する大会等変更になる可能性もあります。

Q : 主にどこで活動していますか?
A : 61号館1階 ものづくり工房63号館情報ギャラリーで活動してます。

Q : 主にいつ活動していますか?
A : 毎週水曜日に定例会、そのほかの曜日は個人の進捗や授業に合わせて参加可能な日に61号館1階 ものづくり工房に集まって活動してます。

Q : 初心者だけど大丈夫?
A : インタビューの通り、メンバーのほとんどが初心者からのスタートです。
一年生には先輩からの指導や講習新入生大会による実践などでロボット作りを学んでもらいます。

Q : 大会はどのようなものがありますか?
A : まず、新入生大会として部内対抗戦(5月ごろ)F3RC or 関東夏ロボコン(9月ごろ)関東春ロボコン(3月ごろ)に出て、大会を通じて技術力を磨いていただきます。
その後、2年夏頃からNHK学生ロボコンに向けて活動していきます。

Q : 他のサークルやバイトと両立してる人はいますか?
A : 部員の半数以上はバイトを行っており、他サークルと掛け持ちしてる人毎年数人はいます

Q : 会費はいくらですか?
A : ロボット製作費用として、半年ごとに集めております。
例年、1年前期 1万、1年後期 2万を頂いております。
ただし、昨年前期は新型コロナウイルスの影響により、オフラインでの課外活動をできなかったことを考慮し、1年生からの会費は徴収しておりません。

〇わせコマについて

『わせコマ』は、早稲田大学内で約2万7000DLを誇る、早大生が運営する早大生のための時間割アプリです。早稲田大学に入学したからには、早大生なら誰しもが使う『わせコマ』をダウンロードしましょう。

iPhoneの方はこちらから、Androidの方はこちらからダウンロードできます。

【その他】


この記事を書いた人

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