「ロータリーから早稲田生に訴えたいこと(後編)」

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ロータリーを通して環境問題を訴える「ロータリーの会」の設立メンバーである高橋永遠さん。
後編では、高橋さんが外出自粛期間中に行ったもう1つの活動についてお聞きしていきます!

もう1つの活動『早稲田0限』とは?

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立石:さっきおっしゃっていた「0限祭」はどういったイベントですか?

高橋さん:コロナの時って、学生は朝起きれなかったり、サークル活動とか何もできないから人との交流が無くなったりするじゃないですか。なので、それをどっちも解決すればいいじゃん、ってふと思ったんです。「朝早くにいろんな人と集まる機会ができればいいな」と思って、まず最初に「早稲田0限」というのを始めたんです。

立石:なるほど…!

高橋さん:0限の時間を使って自分の趣味、例えば「リモートで写真集を作る」とか、あとは「早稲田王に興味がある人が、歴代の出場者の方たちと一緒に話す機会を設けて熱く語ろう」といったものを朝にすることによって、少しでも学生が起きれる、かつ楽しく人と交流できるような場所を提供できたら、ということで「早稲田0限」を始めたんです。

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この他にも色々な企画をされていました。

立石:朝起きるのが楽しみになるような企画ですね!

高橋さん:その後に、「人が来なくなっちゃって早稲田の飲食店がヤバイ」ってなったので、助けになりたいと思って毎週月曜日に朝早く起きて、例えば「10分間頑張って万歩計の数を稼いでください」とか「10分間で答えが早稲田になるクイズをたくさん考えてください」っていうようなお題を出して、チームごとに順位を出す企画をしたんです。
その順位が上だった人たちにはクーポンを提供して、それで早稲田の飲食店に行ってもらう機会を作ろう、というのをやったのが「0限祭」ですね。

立石:おもしろい企画ですね(^^)

高橋さん:クーポンの値段は、飲食店が負担にならないように換金できるようにしないといけないと思って、クラウドファンディングっていう形でOBの方とか大学生から資金を得るようにしました。

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参加された飲食店の方々。こんなにたくさん…!


立石:なるほど!行動力もすごいですし、いろんなジャンルの企画を考えるのが得意ですよね。そういうアイデアはいつもどこから得るんですか?

高橋さん:実はこれ、0限祭自体は僕が考えた企画なんですけど、「早稲田 0限」は僕だけじゃなくて、「こういう事態をどうにか明るくしたいよね」と思って岡田大毅さん(早稲田の“企画王子”。駅の広告に自分の顔写真を貼ってツイッターをバズらせたことで有名)とか、他にもいろんな事している人が5人集まって作った企画なんです。

立石:大物だらけなんですね!集まって意見を出してっていう感じですか?

高橋さん:僕が「こういうのやりたいんだけど」みたいな感じで呼びかけたら集まってくれて、そこからブラッシュアップしていった形ですね。以前からロータリーの会を通して顔見知りではあったんです。

0限企画会議の様子。楽しそうです!

早稲田0限Twitter


立石:そうだったんですね!
大学入る前からそういった企画とか考えるのが好きだったんですか?

高橋さん:いや、全然そんなことなかったですね。留学してからだと思います。

立石:留学がいろいろ大きなきっかけになったんですか?

高橋さん:そうですね。留学ですごく主体的になったと思っています。でも、その前から早稲田の「とりあえずいろんなことやってみようぜ。」みたいな空気感はすごい好きだったんですけど、「自分はそこに行くことはないな~」って引いて考えてたんです。
でも、留学を機に気づいたら主体的になってて(笑)

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立石:完全にそっち側ですね、というかもうその中でもずいぶんと(笑)

高橋さん:留学でニュージーランドの方と関わる中で「日本人ってすごく内気」みたいなイメージだったので、それは嫌だと思ってめちゃくちゃ行動しましたね。
「日本人っぽくない」って言われるのがむしろ嬉しかったです(笑)
そういうのもあって変わったのかなって思いますね。
ただ、僕はどっちかというと「自分が目立ちたい」というよりは「とりあえず困っている人がいたら助けたいし、自分が出来ることがあれば、それで社会貢献につなげたい。」と思っています。

立石:それは素敵な考え方だと思います!
熊谷さん(紹介者さん)も、めちゃくちゃ高橋さんのこと褒めてました(^^)

高橋さん:え、そうなんですか(笑)

箱根駅伝の制作に関わる

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立石:では次の質問です。アルバイトは何をされてるんですか?

高橋さん:アルバイトは、日本テレビ「箱根駅伝」という番組制作に関わっています。

立石:え!めちゃめちゃ箱根ファンです!(笑)
番組制作にも興味があったんですか?

高橋さん:陸上をやっていたので、それこそ学校の同期も他校の一緒に合宿した人たちも、みんな箱根を目指して今頑張っているんです。「そういった人たちの頑張りを、視聴者により彩のある形で見せられたらな」みたいな感じでやってますね(笑)

立石:いいですね~(笑)自分が知っている人もいるんですね!
やっぱり早稲田を応援してるんですか?

高橋さん:そうですね。1番上の兄が箱根を走ったので、その時からですね。

立石:え!すごい…!いつですか!?

高橋さん:大迫さんが4年生の時ですね。

立石:身近な家族に箱根走ったことある人とお会いしたことなかったです(笑)ちなみにそのお仕事はいつから始めたんですか?

高橋さん:1年生の9月からです。
2番目の兄がちょうど同じバイトをしてて、それを見ていいなと思って。

立石:お兄さんは2人いるんですね。もしかして陸上の家系ですか?

高橋さん:そうですね。3兄弟全員が東京都で優勝しているんです。

立石:ええ!すごいですね(゚_゚)もっと知ってからここに来るべきでした(笑)
仕事内容というのはどういった感じなんですか?

高橋さん:分かりやすく言うと、アナウンサーさんが話す内容の資料を作ったり、当日は情報をそのシーンに合わせてアナウンサーさんにお渡ししたり、あとはディレクターさんに付いて「この後順位こういう風に変動しますよ」みたいなのをお伝えしたりしてます。

立石:めちゃくちゃバタバタしそうですね!

高橋さん:めちゃくちゃ忙しいです(笑)
アナウンサーさんもたくさん勉強してるんですけど、やっぱりその場で見れない情報もあるので「この情報使えますよ」みたいな感じで教えますね。

立石:なるほど、裏にはやっぱりたくさんの人の手があるんですね!
これからはもっと急がしくなりますね(^^;)

高橋さん:そうですね。予選会の資料を作らないといけないし、本戦もあるので。

立石:アルバイトを通して学んだことってありますか?

高橋さん:お偉い方と関わるので、「社会を知る」というか…。
プロデューサーさんとかディレクターさんとかアナウンサーさんと話す機会があるので、メールのやりとりとか挨拶などの基本的なところから難しいところまで、いろんな事を知れているなって思います。

立石:確かに普通の学校生活を送っていたら知れないことが多そうですね。

高橋さん:そうですね(^^)ありがたい経験させてもらってるなと思います。

区から出ているお金で…

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立石:これからの大学生活で頑張ろうと思っていることがあれば教えてください。

高橋さん:目標は「ロータリーのゴミをなくす」ですね。僕が卒業するまでになくなるのは難しいと思うんですけど、サークルで飲む時にちょっとゴミ捨てる人がいたら「ゴミ捨てないで拾って帰ろうよ」っていう人が1人でも増えればいいな…と心から思っています。それが目標ですね。

立石:道のゴミとかって、引っ越してくる人がそれを見て「ここ治安大丈夫かな?」って不安になっちゃうから、本当になくなってほしいなって思います。

高橋さん:そうですね。それに、結局拾うのって区から雇われている清掃員の方なんですけど、その人たちはどこからお金が出ているかって区の税金じゃないですか。
そう考えると、そこの清掃に1時間かけたらほかの場所を清掃できなくなっちゃうし、ほとんどの人がそのお金を負担していないし、悪いことでしかないというか…。
町を使わせてもらっている以上、そこを綺麗に保っていれば「早稲田」っていうことにもっと誇りを持てるんじゃないかと思いますね。

立石:町を使わせてもらっているという考え方素敵ですね!
早稲田生がみんな「最寄りの駅めっちゃ綺麗なんだよね」って言ってくれるようになって欲しいですね(^^)
自分たちが払っていない税金で清掃されるんだから汚してもいいや、っていうのは違いますよね。

ロータリーが好きだからこそ

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立石:次の質問です。早稲田大学の周辺や高田馬場でおすすめの場所があれば教えてください。

高橋さん:「ロータリー」といっていいですか?(笑)

立石:分かりました(^^)オススメっていうのは、やっぱり活動の拠点だからですか?

高橋さん:っていうよりも、「早稲田らしさ」っていうのがすごい出てるな、と思って。
早稲田ってすごく多様性があってわちゃわちゃしてるんですけど、それぞれがそれぞれを尊重してるところがあるんです。
高田馬場駅前のロータリーってお昼はいろんなサークルとかいろんな人たちの集合場所で、夜になるといろんなサークルの人たちが飲んでて普段は全然混じり合わないサークルがそこで交流が生まれる、みたいな場所で。
多様性がすごくあって交流が生まれる場所だなって思っているので、その文化はすごいいいなと思っています。
…ただゴミだけは!みたいな(笑)

立石:笑笑

高橋さん:ゴミだけはどうにかしてみたいなことは思ってやっています(笑)
僕自身も毎朝行っているので思い出の場所になるだろうし、早稲田生もきっと誇りに思っている人多いと思うので、「ロータリー」ということで。

立石:すごく愛を持ってますね(^^)
そこが好きだからこそ、その活動をずっとされているんですね。

高橋さん:好きな人めちゃくちゃ多いと思いますよ!

普段は家族と仲良し

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パピヨンとポメラニアンのミックスだそうです!脱力感がたまらん。(癒)

立石:では次の質問なんですが、現在は1人暮らしですか?

高橋さん:今は実家ですね。自転車で15~20分くらいです。

立石:めちゃくちゃ近くていいですね!早稲田大学を選んだのはどういった理由ですか?

高橋さん:早稲田の多様性とか、わちゃわちゃしているところがすごい好きだなと思って。 あと、兄2人が行っていたので安心できるというか…。親には迷惑でしかないと思いますけど(笑)

立石:いやいや、絶対迷惑っていうよりも誇りに思える息子さん3人だと思います!すごいですね、全員って(笑)

立石:次の質問です。将来はどんな場所に住みたいですか?

高橋さん:歩いてすぐに広い公園がある所に住みたいですね。僕自身がずっと都会生まれ都会育ちなのですが、コンクリートがすごく嫌で…。
ストレスがたまったときになかなか吐き出せないし、緑がすごく好きなので、近場に公園があればいいなと思います。

立石:わかります!私も田舎でずっと育って、大学で大阪に来て緑が無さすぎてビックリしました(笑)

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立石:最後の質問です。家のお気に入りの場所ってありますか?

高橋さん:リビングですかね。家族が仲いいので、家族団らんできるっていうところで(^^)
犬飼ってるんですけど、犬と戯れるのすごい楽しいので。あと、親と話すのは苦じゃないというか、すごく楽しいと思う人間なので、それでリビングかなと。

立石:ええ、いいですね…!ますます両親羨ましいです(^^)めちゃくちゃいい息子さん(笑)
家族とどんな事話すんですか?

高橋さん:本当に日常的なことですよ。「今日こんな夢見た。」とか。
結構僕ボケちゃうんですよね。

立石:……?(笑) それはお笑いの方ですか?…認知機能?

高橋さん:お笑いの方のボケです(笑) 大学あったら、友達にボケてツッコんでもらったりスルーされたり(スルーもされちゃうんですね笑)ってあったんですけど大学なくなっちゃって全然できなくなったので、最近は親にめっちゃボケまくってるっていうのはありますね。

立石:…なんか面白いですね(笑)
そういう家族羨ましいですし高橋さん自身も友達多そうですよね!
人の集め方とかも上手だし。

高橋:いえいえ(笑)

立石:それでは、質問は以上になります。本日はありがとうございました!

高橋さん:ありがとうございました(^^)

今回のインタビューでは、同じ時間を過ごしていても、自分の周りの小さな変化やそこにあるものに気づいて、「どんな問題を解決すべきなのか、今の自分には何ができるのか」とアンテナを張りながら過ごすかどうかによって、その後が大きく変わるのだということに気づかされました。
私も毎日の小さなきっかけを大切にしていこうと思います(^^)

インタビュアー:立石恵梨奈
構成・編集  :立石恵梨奈