【模擬国連早稲田研究会(わせけん)】楽しみながら、成長する

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みなさんは、早稲田に模擬国連をするサークルがあることを知っていますか?模擬国連には、リサーチ力政策立案力スピーチ力ディスカッション力交渉力、と多くの能力が必要となります。これだけ聞くとかなり難しそうですよね。しかしなんだか楽しそう…。ということで今回は真相を探るべく、模擬国連早稲田研究会(わせけん)の皆さんにお話を聞いてみたいと思います。

【目次】

  1. 模擬国連早稲田研究会について
  2. 名前ほど敷居の高いものではない
  3. 日常生活でも役立つ模擬国連での経験
  4. 経験が思い出に
  5. メッセージ
  6. まとめ
  7. 新入生よくある質問(Q&A)
  8. 『わせコマ』について

〇模擬国連早稲田研究会について

熊谷:それではまず、自己紹介をお願いします。

舞鶴さん:早稲田大学政治経済学部2年舞鶴 浩太朗(まいづる こうたろう)です。現在、模擬国連早稲田研究会の会長を務めております。よろしくお願いします。

山崎さん:早稲田大学政治経済学部1年山崎 友里(やまさき ゆり)です。来年度、模擬国連早稲田研究会の会長を務めさせていただきます。よろしくお願いします。

熊谷:よろしくお願いします。あれ、もう代替わりですか?

舞鶴さん:はい。うちのサークルは例年2年生がサークルの運営をしているので、この時期から1年生である山崎さんに次期会長として色々と動いてもらっています。

熊谷:そうなんですね。コロナがあって思うように活動ができないまま1年が過ぎようとしていますが、山崎さんとしては少しキツくないですか?

山崎さん:新歓はオンラインベースでしか経験したことがないため、少し不安な点もありますが、来年度からはオンラインとオフラインの併合など新たな取り組みができるのではないかと楽しみな点もあります。先輩方が開発してくださったオンラインならではの楽しみを、私たちがさらに発展させることが出来たらいいなと思っています。

熊谷:心強い1年生ですね(笑)

舞鶴さん:本当ですね(笑)素晴らしいです。

山崎さん:(笑)

熊谷:それでは次に、サークルについてお聞きしたと思います。

山崎さん:はい。模擬国連早稲田研究会(通称:わせけん)は、一国の大使になりきって過去に実際に行われた国連総会や安保理で話し合われた議題について模擬をする、といった活動を行っています。

熊谷:ひとつの会議を行うにあたって、必要な人数や規模感はどれくらいなんでしょうか。

山崎さん:国数は会議によって様々で、例えば安保理であれば15か国、総会であれば190か国以上になりますね。

熊谷:190か国ですか?!

山崎さん:はい。ただ、各会議には会議を設計する人というのがいて、2~40か国をピックアップして参加者を集めていきます。

熊谷:結構必要なんですね。

オンラインでの活動の様子

熊谷:お二人はどのようなキッカケで入会されたんですか?

山崎さん:私は出身が地方でして、夏に上京する予定だったのでオンラインでも活動しているサークルを選ぶ必要があったんですね。それで、Twitterで探していたら偶然わせけんが目に入って。何回か会議にも参加させていただいて、面白いなと感じてそのまま入ることに決めました。

熊谷:入会前に体験期間みたいなのがあったんですね。

山崎さん:はい。それですごく楽しかったので…。

舞鶴さん:いや、嬉しいですね(笑)

熊谷:あ、舞鶴さんがちょうど新歓を担当されていた時ですもんね(笑)

舞鶴さん:そうなんです(笑)昨年はずっとオンラインでの新歓活動だったので、新入生がちゃんと模擬国連の活動を認知してくれるか、とか、わせけんの魅力が伝わるか、とかすごく不安で…。

熊谷:初めての経験ですもんね。

舞鶴さん:それがこうやって入会してくれて、こんなこと言ってくれて、うれしい限りです。

熊谷:素直な先輩としての気持ちですね(笑)舞鶴さんはどういう経緯で入られたんですか?

舞鶴さん:僕は全然こんな感じじゃなくてですね。もともと知り合いの先輩が模擬国連に入っていて、4月1日にその先輩に部室に連れて行かれて「気付いたら入っていた」みたいな感じでした(笑)

熊谷:えぇ(笑)

舞鶴さん:だからもともとは全然入る気がなくて。中・高はテニス部だったので、テニサーをずっと回っていました(笑)

熊谷:それが今では会長に…。心境の変化は何が大きかったんですか?

舞鶴さん:サークルの仲間ですね。特に先輩がすごく暖かくて、お世辞とかじゃないんですけど本当に居心地が良かったです。

〇名前ほど敷居の高いものではない

熊谷:模擬国連って、名前だけ聞くと敷居の高そうなイメージがあるのですが実際はどうなんでしょうか。

舞鶴さん:僕も入る前までは、「いわゆる意識高い系がレベルの高いことをやっているんだろうな、僕には無理だわ」という気持ちを持っていました。「大学の授業の他に、さらに勉強するの?!」みたいな(笑)

熊谷:そういうイメージはありますね。

舞鶴さん:模擬国連の活動自体は真面目に取り組んでいますが、それ以外にもいろいろな企画が充実していますし、先輩と後輩もすごく仲がいいですし、僕はそこに惹かれたなと思います。

熊谷:なるほど。

山崎さん:それは私がオンライン新歓を受けた時にも感じました。会議や準備の様子など、活動についての説明以外にも、例えば先輩と直接話せる座談会であったり、オンラインでもできるゲーム(ワードウルフなど)であったり、色々なことを企画してくれていて、本当に新入生を思ってくれているんだなということを実感しました。「このサークル、いて楽しいな」と思ったのも入会を決めた要因でした。

熊谷:模擬国連自体は、初心者でも入りやすい環境なのでしょうか。

山崎さん:私自身、高校時代に世界史選択ではなかったこともあり、「この国どこ?!」という状態からのスタートでした。しかし先輩方の手厚いサポートもあって、模擬国連自体にめちゃめちゃハードルを感じたことはないです。

舞鶴さん:やはり名前だけ聞くと難しそうなイメージを持ちますが、例年入会者の9割が初めて模擬国連に取り組むので、みんなでスタートできますし、みんなで成長できる環境だなと感じます。

熊谷:年間を通して、会議はどれくらい行われるのでしょうか。

山崎さん:わせけんでは年6回開催します。全部の会議に出席する必要はなく、参加・不参加は選べるので、予定にも柔軟に対応することができます。

熊谷:いいですね。

山崎さん:それとは別に、関東や全日本といった集まりがあり、他の団体と模擬国連をする機会が年に2~3回あります。

熊谷:たくさん活動されているんですね。

〇日常生活でも役立つ模擬国連での経験

熊谷:お二人にとって「わせけんに入って得たもの」は何でしょうか。

山崎さん:私は高校の時は、どちらかというと真逆なタイプで。人との議論を避けてきた人間だったので、わせけんに入ったことが自分にとって「変わるキッカケ」になりました。模擬国連を経験することで、「自分がこう主張したら相手からこう反論が返ってくる」というのが推測できるようになり、「じゃあ自分はこう返そう」という思考力が身についたことが大きいと思います。

熊谷:模擬国連での経験を日常生活にも落とし込めているんですね。舞鶴さんはいかがでしょうか。

舞鶴さん:妥協ポイントを見つけるのが上手になりました。僕らがやっているのはディベートじゃなく話し合いで、自分の意見と相手の意見の両方を取り入れた上で最も良い解決策を導き出す、ということを心がけて議論をしています。ディベートは勝つことが目的なのに対して、僕らの活動は解決策を提示することが目的なので、そこが大きく違うところだと思いますし、より高度な能力が身につくと思います。

〇経験が思い出に

模擬国連全日本大会(2019年)

熊谷:お二人の「わせけんで印象に残った活動」について教えてください。

舞鶴さん:僕は二つあって、ひとつは2019年に出場した模擬国連全日本大会ですね。日本各地から集まった、普段全く関わることのない人たちと3日間議論を重ねたのはいい思い出です。もうひとつは完全に個人的な話ですが、早稲田祭で食品を販売したときですね(笑)早稲田祭は例年1年生が担当していて、同期と仲良くなるキッカケにもなったのでこれも印象に残っています。

熊谷:早稲田祭大事ですよね(笑)

早稲田祭の様子

山崎さん:私は、去年の12月の会議で一度議論を自分の思い通りに持っていくことができた時があって、会議中に初めて「この議論楽しいな」と思った瞬間が印象的です。

熊谷:成功体験はいい思い出になりますね。

〇メッセージ

熊谷:それでは最後に、この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします。

舞鶴さん:2年間在籍していて本当に暖かく居心地のいい場所だなと感じますし、僕自身そういった環境を作るよう心がけて丸1年サークルを運営してきました。ですので、がっつり活動に打ち込みたい人も、単に居場所が欲しい人も、どんな人でも過ごしやすい環境だと思います。4月からまた説明会や企画などがあると思うので、ぜひ気軽に参加してほしいなと思います!

山崎さん:先ほども話に出ましたが、「模擬国連」と聞くとどうしてもハードルが高いイメージがあるかと思います。しかし、一度わせけんの活動を覗いていただければアットホームな雰囲気に惹かれると思いますし、色んなバックグラウンドを持った人と出会うことができる場でもあるので、ぜひぜひ足を運んでみてください!

熊谷:それではインタビューはここまでとさせていただきます。本日はありがとうございました。

舞鶴さん・山崎さん:ありがとうございました。

〇まとめ

いかがだったでしょうか。模擬国連の活動自体、先輩方の手厚いサポートのおかげでみんなで成長できる環境が整っていることが分かりました。また、模擬国連以外の活動でも様々な遊び企画が用意されており、楽しみながら成長していけるのがわせけんの魅力とも言えますね。多くの人にとって遊びも学びも学生時代が一番注力しやすいことを考えると、わせけんはそのどちらも果たせる最高の場所かもしれません。模擬国連に興味がある人も、大学生活を充実させたい人も、ぜひ一度わせけんの活動を覗いてみてはいかがでしょうか。

【模擬国連早稲田研究会(わせけん)について】

もっと詳しくご覧になりたい方はこちらから閲覧できます。

活動内容から公式SNS新歓日程まで掲載されています。

〇新入生よくある質問(Q&A)

Q1.何学部が多いですか??

A.政治経済学部や国際教養学部が多い傾向ですが、様々な学部の人が集まっているので学部外の友達も作れます。

Q2.インカレとありますが、どのような大学から参加しているのですか??

A.早大生がメインですが、他にも学習院大学やお茶の水女子大学、立教大学など様々な大学から集まっています。

Q3.英語力はどれくらい必要ですか??

A.会議は原則日本語で行われるので、英語に自信がなくても大丈夫です。

Q4.どんな議題を扱うのですか??

A.パリ協定や海洋法会議、カンボジア情勢など様々な分野の会議を扱います。時には国連が作られる前の会議を扱うこともあります。

Q5.バイトや勉強と両立できますか??

A.業種は様々ですが、多くの人がバイトをしています。

Q6.兼サーはできますか??

A.会議は自分の予定に柔軟に対応できるので、兼サーはできますし、実際に兼サーしている人もいます。

〇『わせコマ』について

『わせコマ』は、早稲田大学内で約2万7000DLを誇る、早大生が運営する早大生のための時間割アプリです。早稲田大学に入学したからには、早大生なら誰しもが使う『わせコマ』をダウンロードしましょう。

iPhoneの方はこちらから、Androidの方はこちらからダウンロードできます。

【その他】