大学生活、不完全燃焼の人へ


「ザ・大学生」の毎日に
抱いたモヤモヤ

立石:次の質問です。これまでの活動で1番楽しかった思い出、大変だった思い出はありますか?

安藤さん:早稲田祭は、毎年先輩が引退して行く場なので1番思い入れがありますね。あとは、1年の時は僕、早稲田祭運営スタッフとして早稲田祭を作る側だったんですけど、それをやってた時にたまたまSHOCERSの担当になって舞台袖から演技見てたんです。

その時に「これはやるしかないな」と思って2年から入ったんです。なのでやっぱり早稲田祭というのは思い出深いですね。

立石:へ~!網戸さんがSHOCKERSに入ったのはそれがきっかけだったんですね。

安藤さん:そうですね。演技を見て心が震えた瞬間でした。

立石:さっき画面で見ただけでも迫力あったから、近くで見たら相当ですね。
SHOCKERSに入っていない時と、毎日練習している今の生活で一番変わったことって何ですか?

安藤さん:大学1年の時は、ちょっと不完全燃焼感があったんです。理由としては、今までずっと6年間サッカーもバスケもやってきてたんですけど急に打ち込むものがなくなっちゃったので、そうするとどうも本当の仲間ができなかったというか…。
顔が広い方ではあったんですけど、「何年後かにこの友達と会うのかな…?」っていうのをすごく感じて。
苦楽を共にして、1つに向かって頑張れる環境がないと仲間にはなれないし、そうなるとやっぱりスポーツしかなくて。

立石:やっぱりスポーツマンの血が騒いだんですかね(笑)

安藤さん:で、僕男子校出身だったんで雰囲気もドンピシャでここだなって思って(笑)

なので仲間っていうのが1番大きいかもしれないですね。先輩後輩を問わずこういう絆ができているのが1番の宝物だって感じましたね。

立石:雰囲気が合っていたんですね。大変なことを一緒に乗り越えた仲間のほうが何年たっても、当たり前に「会おう」ってなりますよね(^^)

安藤さん:そうですね!

まずは自分を見つめ続ける

安藤さん:あとは、自分を見つめる瞬間が嫌でも多くなりました。代表になってからもそうだし、「結局正解は自分の中にしかないな」と思って、嫌でも自分と向き合い続けてますね。

もし何かはまっていないとしたら「どうして違うと思ってしまうのか?」って考えないといけないし、みんなをまとめる時も、自分の中で整理がついていて本心からの言葉じゃないとみんなを鼓舞したくても絶対通じないので。

だから自分に対するベクトルを向ける時間がオフの日とか多くなって、ベクトルとか軸ができるきっかけになっているのかなっていう風に思いますね。

立石:それは、例えばどんな時にどういったことを考えるんですか?

安藤さん:そうですね…基本悩んでる時は、チームに発信して声かけてっていうのを意識してるんですけど、「今日は本当にオフ1日使って向き合おう」っていう感じで紙に書き出します。
「なんかしっくりこない点はどこだろう?」とか「今日の練習と昨日の練習は何が違ったんだろう?」とか、自分の本心を全部書き出すんです。

自分が変わればチームが変わる感じはすごくしているので、まずは自分を大切にしないといけないし自分を見つめ続けないといけないということで。
そういうのは集団の中心の人からどんどん広がっていくので。

立石:みんなに影響を与える立ち位置ですもんね。だからこそ、のし掛かるものが結構大きそうですね。

安藤さん:そうですね…。適度に調整して休まないと、危うく潰れそうになる瞬間もあるので(笑)
でも、SHOCKERSに入ったり代表になろうと思ったりした動機が、「チームが好きで、メンバーが好きだから」だったんで、何か問題が起きても「みんなのことが好きなんだ」「絶対大丈夫」ってお守りの言葉として持っています。

立石:いいですね。メンバーは今言ったこととかって知ってるんですか?

安藤さん:やあ…こんなこと言わないです(笑笑)

立石:じゃあ知ってもらえると嬉しいですね(^^)結構悩んだりした時って周りの人に話す方ですか?

安藤さん:僕は話さない方だと思いますね。自分でめちゃくちゃ考えて、最後煮詰まった時に初めて相談してみるぐらいで。本当に考え込むタイプです。

立石:え……。無理しないでくださいね(笑)

安藤さん:自粛期間に道を変えるメンバーとかもいたり、後輩も、半数近くが辞めようか悩んでるっていう相談とかも受けて。

そういうのって自分にしか相談してないから他の人にも相談できない、っていうのもあるのでその時は結構危なかったです…。でもまぁ、今はいつも通り戻ってます(笑)

立石:そういう時に発する言葉って無責任なことあんまり言えないから、特に考え込んでしまいますね…。
その時期は活動ストップしてたんですね。

安藤さん:そうですね。3~4ヶ月ぐらいは全然活動できてなくて、8月3日以降に再開したいんですけど、最初は本当にだいぶブランクがあったので、はじめましての状態から始めるぐらいの心意気で再開しましたね。

自粛期間は各々に任せてたんですけど、本当にやらなかったメンバーは「あれ、お前こんな細かったっけ?」みたいな感じのメンバーもいました(笑)
ただ、あんまり縛りつけるものであって欲しくなくて、やりたいからやるし楽しいからいるっていう組織なので、そこを忘れてほしくなくて…。だからあんまり縛るようなことをしなかったですね。

メンバーそれぞれの自主トレの様子

立石:網戸さんはみんなに楽しくしていて欲しいんですね。たしかにチアって、人を楽しませたり応援したりするものですもんね。
皆さん踊っててすごく楽しそうだな、と思いました(^^)

異色のコラボ実現

立石:今回の早稲田祭の見所を教えてください。

安藤さん:今回はコラボを結構やってるんですよ。それこそフラダンスサークルのワセフラさんとか、踊り侍さんとか、今までと違ったSHOCKERSが見せられる機会が多いので見て欲しいですね。特にワセフラさんに関しては初めてなんですよね。

立石:なんか想像つかないです(笑)どっちもジャンル全く違うから。

安藤さん:そうですね。今回初めて歩み寄ってできる範囲でという感じで、今までとちょっと違う演技を楽しんでもらえたらなって思ってます。

立石:楽しみですね!

本当は自分は何がしたい…?


立石:最後に、新入生にメッセージをいただけたらと思います。

安藤さん:そうですね。まず入部に関しては、SHOCKERSは途中入部オッケーなので、今1年生の子が2年生になってから入るのは可能です。

それから、僕は「すぐにやりたいことって見つからないなあ」っていう風に思っていて、受験を終えたり部活やり切ったりで、大学に来ると「そういうのはちょっといいかな~。大学生やってみようかな~。」って思う瞬間ってみんな絶対あるんですよ。

僕に関して言えば、4か月ぐらいはザ・大学生っぽいことをしてたんですよ。でもなんか…僕にとってはそれがちょっと飽きてきて、あまりハマらなかったんですね。
だから、変に他人が「これがいい」と言うものを自分の軸にするんじゃなくて、「本当は自分は何がしたくて、何が自分にとって、ここがいいって思える環境であるのか」っていうのは1番重要視してほしいなーと思っていて。「他人の物差しで良し悪しを決めて欲しくない」っていうのはありますね。

立石:大事ですね…!分からないですもんね、大学入りたての頃は特に。

安藤さん:チームの練習中、難しい技をやっている時に、なかなか空気がプラスの感情に持っていきづらい時があるんです。
その時によく「入った時の初心を思い出して欲しい」って言っていて、「何のためにSHOCKERSに入って、何がやりたかったのか」を常に見つめさせるようにはしてるんですよ。

立石:なるほど。

安藤さん:っていうのも、どうしても忙しいサークルで、下手したら自主練含めると休み一切ないので、僕みたいに演技見て憧れて、「こんな人たちに何年後かになりたい。だからそのためには努力しないと」というふうに思って努力をしていると、いつの間にか「努力することを努力する」ようになるんです。「頑張りたい」っていうのが「頑張らなくちゃいけない」になる。

立石:○○しなきゃ…!みたいな義務感とか焦りですね。

安藤さん:その1つ前には確実に「やりたい」っていう感情があってのことなので、そこを忘れさせないように1回戻って、プラスの、自分の本心のエネルギーをいつも忘れさせないようにはしてます。
おそらく「SHOCKERSは大変だろう」っていろんな人から聞くと思うんですけど、僕自身それは1年の時に知っていて入るのやめちゃったんです。でも、いざもう1回演技を見てみるともう我慢ができなかったというか…笑

立石:やっぱり大変さに変わるものがありますね。

安藤さん:そうですね。「2年で入るのはハードルが高い」と言われたんですけど、まあ「やらない後悔よりはやる後悔」と思って、そこは自分の意思に従ったので。

立石:悩むっていうことは、ある程度気持ちはそっちに向いてるってことですもんね(笑)網戸さんはそれに従って良かったですね。

熊谷:入りたいけど馴染めるかなって思う子もいると思うんですけど、そういう人たちもみんな受け入れてサポートできるような組織体制ではあるんですか?

安藤さん:そうですね、ウェルカムな感じで包み込ませてもらうので(^^)

熊谷:安心できますね。さすがSHOCKERSですね(笑)代表の口からこれが聞けただけでも新入生は安心してサークル入れると思います。

安藤さん:個性溢れるメンバーがまた増えるとなるとすごく楽しみです(^^)

立石:すごく温かい言葉ですね。
では、以上で質問は終わりです。今日はありがとうございました!

安藤さん:こちらこそありがとうございました!

最高に楽しそうで輝く笑顔の裏には、想像以上に膨大な練習量、そして日々の努力が隠されていたんですね。

大学を飛び越えて、日本、そして海外で輝き続けるSHOCKERSの皆さんは、これからもずっと沢山のファンに愛され続けるのだろうな、と改めて感じさせられるインタビューとなりました!

◇SHOCERS◇
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インタビュアー:立石 恵梨奈
編集・構成:立石 恵梨奈

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erina_tateishi

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