早稲田に響く、和の鼓動


和太鼓の音って、聞いているとどこか懐かしくなって「ドコドコドコ」と身体の深くまで響いてきますよね。
「この和太鼓の音って日本人のDNAにくみこまれているのでは…?」とさえ思います(笑)


下の動画は、昨年の早稲田祭の和太鼓サークル「魁響」のステージです。

まず動画を見て最初に抱いた印象は、「叩くだけが和太鼓じゃなくて、それ以外の部分で魅せることもできるんだ…!」でした。

早稲田祭 魁響2019 軌跡 正門前ステージ 】
早稲田祭 魁響8代目 Final Stage∞


全員の力強いリズムと表情、そしてぴったりとシンクロした動きから「あぁ、沢山の練習を重ねて来たのだろうな~…」というのがひしひしと伝わり、鳥肌の立つステージでした。

今回インタビューするのは、その早稲田大学公認の和太鼓サークル「魁響(さきがけひびき)」9代目の代表・平田阿己美(ひらた あきみ)さんです。
平田さん自身とても柔らかい雰囲気に包まれていて、力強い演奏とのギャップがまた魅力的でした(^^)

(中央:平田さん)


立石:今日はよろしくお願いします!
では、まずはじめに自己紹介をお願いいたします。

平田さん:早稲田大学文学部3年平田阿己美(ひらた あきみ)と申します。「魁響」の9代目で幹事長をしています。

立石:ありがとうございます。では、「魁響」の紹介を簡単にお願いします。

平田さん:「魁響」は早稲田大学公認の唯一の和太鼓サークルで、メンバー全員早稲田生で活動しています。
1年生も9月には14名入ってきてくれて、総勢40名です。

立石:唯一ってところもポイントですね!

普段の練習はタイヤで

立石:まず1つ目の質問です。魁響の活動の内容について詳しく教えてください。

平田さん:普段の練習内容としては、学生会館で週3~4回ほど、タイヤを使って練習しております。また、それとは別に月3回プロの和太鼓集団である「太鼓打 魁」(てこうち さきがけ)の先生方にご指導いただいており、その際は太鼓を使って練習をしています。舞台は、年に十数回程度、学内外問わず出演させて頂いております。

自主練習の様子。楽しそうです!
太鼓打ち 魁さんとの本練習

立石:ありがとうございます。プロの太鼓打ち魁さんにはずっと教わってるんですか?

平田さん:そうですね。魁響の初代がそこの方なので、実際にご指導いただいているという感じです。

立石:そういう繋がりだったんですね!

オンラインだからこそ良かったこと

立石:次の質問です。コロナの中では活動があまり出来ないのでは…?というふうに思うんですが、そんな中で、どうやってモチベーションを維持したりとかメンバー同士の団結力を強めたりしましたか?

平田さん:そうですね…本当にコロナで全然練習ができなくなってしまって、学生会館も使えないっていう状況で…。本当に最初の方はどうしていいかわからなくて、Zoomでみんなで練習しようかなって考えてたんですけど、やっぱりこう…音がズレてしまったりして。

立石:やっぱり難しいんですね。

平田さん:今後の事を幹部で話し合った時に「一緒に練習することは無理でも、1人で練習しているところを撮ってもらってそれを元に上の代がアドバイスをするっていう形で、Zoomでひとりひとりフィードバックしていく方法ならちゃんと技術の向上にもつながるし、練習として機能するんじゃないか。」っていう話になって。
この期間は本当に少人数で、2年生2人・3年生2人のグループを1週間ごとに組みました。2年生が動画を撮って3年生が「ここがちょっと気になるよ」とか言いながら。

立石:良い方法ですね。

平田さん:で、その次の週またメンバーとか曲を変えてアドバイス、っていう風に1人1人に焦点を当てて練習を見てあげるっていう方法をしていました。

立石:工夫されてますし、本当に大変でしたね。

平田さん:でも逆に良かったなって思うのが、やっぱり普段の練習って全体で見るから1人に焦点を当てることって少なくて…。今回コロナで少人数で見てあげることによって、結構細かいところとか今まで気づかなかったところも注意してあげたり、あとは普通に1人1人と話す機会がそもそも無かったから、みんなと話せる機会を持てて良かったなーって。

立石:逆に良い機会で、むしろ団結力とか1人1人の関係は強まっているんですね。
ポジティブな意見が聞けるのってすごくいいと思いました!

平田さん:最初はどうしたらいいか不安しかなかったんですけど、コロナでよかったなって思えることもあって。みんな同等に1週間の中で1回は練習できるように組んでいたので、みんなが同じ進度で練習を進められたっていうのは結構良かったかなって思いますね。練習来られない子も練習できるっていう。

熊谷:オフラインで授業行かない子がオンラインで単位を取れるっていう感じかな(笑)

立石:笑笑

「絶対に早稲田に入って、このステージに立ちたい…!」

立石:少し話が逸れるんですが、平田さんはどうしてこのサークルに入ろうと思ったんですか?

平田さん:私が魁響に入ったのは、高校生の時に「絶対に早稲田大学に入りたい」と思っていて、モチベーションというか受験勉強とか苦しくてもう諦めそうになった時に、「まず最初にサークル決めちゃおう!」と思って

立石:まだ入ってないけどサークルを決めようと思ったんですか!笑

平田さん:このサークルに入るって決めちゃおう!って(笑)
早稲田の公認サークルのホームページで「和太鼓サークル 魁響」って書いてあって、「和太鼓!?」みたいな(笑)

立石:確かに珍しいですよね!

平田さん:そこから興味を持ち始めて、ユーチューブにも動画が載ってるので、それを見たらめちゃめちゃカッコよくて…!

立石:ちょっと見てみますね(^^)

魁響 YouTube

平田さん:それこそ早稲田祭の動画が載っていて、そのステージを見た時に「あ、もう私ここに入ってこのステージで叩きたい!!同じ景色を見てみたい…!」って思って、そこからモチベーションもどんどん上がっていって…。

実際に夢を現実に…!

立石:わ~…めっちゃいいですね!それで、実際に今その場にいるっていうのがまたすごいです(笑)

平田さん:感慨深いですね(笑)早稲田大学に入学して、自分に1番合うなって思ったのがここだと改めて思いました。

立石:どんな感じの雰囲気なんですか?

平田さん:1学年の人数がすごく少なくて10名前後でやってるので、1人1人と仲良くなれるんです。「アットホームな雰囲気ってすごくいいな」って思って。

立石:少人数だからこその優しい雰囲気なんですね。

では実際に最初和太鼓を叩いてみてどうでしたか?

平田さん:やぁ~…想像以上に難しかったですね、やっぱり(笑)「叩いたら音出るでしょ!」って思ってたんですけど…。結構ほかの人も「太鼓ってすぐ叩けるじゃん」って思われるんですけど、やっぱり叩き方もすごい難しくって。
全身使っていかないといけないので、最初はそれが全然慣れなくて…。1年生の時の動画みたら本当に笑っちゃうぐらいで(笑)

立石:面白いんですか!笑

平田さん:「もう何これ(笑)」みたいな。カチコチ…みたいな。

立石:最初の頃ならではのぎこちなさみたいな感じですかね(笑)

平田さん:ずっと叩いてるとすぐマメとかできて血だらけになりながらで。1年生あるあるなんですけど、 1年生の頃はずっとテーピングとか絆創膏とかが必須で。

立石:想像できない大変さがあるんですね(笑)もう今はしっかりとできるようになりましたか?

平田さん:そうですね、まあ手の皮が厚くなって、マメもそんなにはできなくなりました(笑)
私たちが1年生の時の3年生の姿がすごくカッコよくて、私たちが今その先輩方に追いつけているかって言うと、全然まだまだだな…と思うんですけど、私たちは私たちで早稲田祭では「かっこいいね」って言われるような演奏をしたいなと思っているので、聞いていただきたいなと。

立石:その姿をぜひ見てもらいたいですね!今代表をされてますよね。平田さん自身は昔からリーダータイプですか?

平田さん:(笑笑)。全然頼られるようなタイプでもないし、幹事長に向いているかと言われれば向いてない性格というか…(笑)もともとそんな人の前に立つような性格ではなかったんですけど、1個上の代の先輩が次の代を決めるっていう他薦方式で決めてもらったんです。

立石:それは充分信頼されてますよ(笑)上の先輩ってそういうとこすごく見てそうですし。

平田さん:いえいえ(笑)そんなに太鼓も同期の中でうまいわけではないし、私がやっていいのかな?とか、選んでもらったからにはやらなきゃ…!っていう気持ちで今までやってきました。

立石:そうだったんですね!平田さんは、みんなを後ろから押すタイプのリーダーなんですかね(^^)

平田さん:そうですね。やっぱり響は少人数でやっているサークルなので「どういう幹事長になりたいかな」ってまず最初に考えたんですけど、その時に「1人1人に寄り添ってあげられるような幹事長になりたい。誰もが居心地が良いと思えるようなサークルにしたい。」っていうのを意識しながらやってきましたね。

立石:今こうして話していると、平田さんのリーダー像とか、魁響の雰囲気が伝わってきます。

熊谷:それは俺も聞いてて思ってた(笑)

20分間、全力で

熊谷:じゃあ魁響を初めて知った人に向けて、和太鼓の魅力を教えてください。

平田さん:まあ、まず音が良いですね(笑)体に染み渡るというか…日本人として、この太鼓の音が好きっていうのと、あと全身を使って叩くのでちょっとダイエット効果もあるかなっていう(笑)

立石:ハードそうですよね。

熊谷:いや~、かなりハードじゃないですかあれ(笑)
和太鼓以外の練習も必要ですか?例えば腕鍛えるとか。

平田さん:あー、そうですね。ちょっと腕の筋肉とかはあったほうがいいので、サークルで筋トレとかはしてないんですけどやっぱ腕鍛えたりとかする人が多いですね。

鍛えられた腕です…!

熊谷:そうなんですね。 1番長い時はぶっ通しでどれぐらい叩くんですか?

平田さん:1度に叩く人数が20名なんですけど、曲ごとにポジション移動とかあるので、一気に叩くっていうことは無いんですけど、早稲田祭は3年生が引退するステージなので、もう人を変えずにずっと叩きっぱなしっていう風になっていて…(笑)それで結構20分連続とか。

立石:え!!すごい、20分!?太鼓の達人の5分くらいでも「あーもう疲れた~」ってなるから、それが本気でしかも20分って(笑)

熊谷:しかも太鼓の達人よりバチ結構重いでしょ~。

平田さん:そうですね~。
あ、あと魅力でいえば、観客も巻き込むところですね。私たちは声出しながら「よいしょ~!」とか「せいや~!」とか言いながらやってるんですけど、ある曲では結構「よいしょ」「よいしょ」って観客の人と掛け合いみたいなのをする曲があったりして、観客の人も一体になるようなステージを作るように意識しているのでそれは魅力ですね。

立石:いいですね。声が返ってきたら気持ち良いですね!そういう工夫もされていたら、見てる側も参加してる気分になれますね。

音も一緒に楽しんでほしい

立石:それでは次の質問です。今年はオンラインですが、例年の早稲田祭と今年の早稲田祭の違いを含め、見どころを教えていただけますか?

平田さん:例年と違うところは、今年は音源曲が原曲のまま使えないということで本当にもうどうしたらいいかっていう…。
叩けなくなったらどうしようって思っていたんですけど、なんとかエレクトーン奏者の方に演奏していただいたものを原曲として使用して演奏することになったので、普段とはまた違った音源曲にも注目して楽しんでいただきたいなという風に思っています。

立石:なるほど!楽しみです(^^)もう練習とかは結構されてるんですか?

平田さん:早稲田祭の詳細が決まったのが結構ギリギリだったので、構成を今考えてこれから練習をやろうかなって考えてます。

立石:1曲に何人ずつぐらいされるんですか?

平田さん:そうですね。まず太鼓の「上付」っていう下に置いてある太鼓が10個「締太鼓」っていう小さい太鼓が4つ、あと大太鼓1つを2名、サイドに鈴が4つで、それを合計して 20名ですね。その20名のポジションを変更してっていう形になりますね。

立石:じゃあ結構多いんですね。1つのポジションずっとではなくていろんな太鼓を回していくのって面白いです!

オンラインのメリットを活かして

立石:では次の質問です。新入生は今年早稲田祭初めてでオンラインという形ですが、新入生に向けて何かメッセージをいただければと思います。

平田さん:そうですね。今年の新入生は本当に、新歓も直接できなくてサークル選びとかも大変だったと思います。
現に私たちのサークルも最近1年生が入ってきてくれて、今までの1年生はすごい可愛がってあげられてたけど、今年は一緒に活動もできなくて可哀想だったなって思います…。

今年早稲田祭が オンラインになったことで、ホームページで全部のサークルを見ることができるじゃないですか。いろんなサークルとかを見て早稲田の魅力とかを感じてもらえればいいなと思います。

立石:それいいですね!わざわざ足を運ばなくていいって。

平田さん:すごくメリットだと思います。

立石:オンラインになったからといってネガティブなほうに目を向けるんじゃなくて、そういう ポジティブな方に目を向けているのがいいなと思います。ありがとうございます。

熊谷:平田さんがいなくなった後も、こんな感じでもしかするとイベントがつぶれたりすることがあるかもしれないですけど、魅力を感じて入る新入生とか現部員に、「これを目指して欲しい」とか「こういう姿であってほしい」とかあれば教えてください。

平田さん:魁響のいいところって、学年関係なくみんなすっごく仲が良くてアットホームっていうのがいいところなので、どんな状況でもみんなが同じ方向を向いて高め合いながらもくじけずやって行って欲しいというところですね。

立石:いいですね!きっと守り続けててくれそうですね(^^)

では質問は以上となります。本番見るの楽しみにしていますね!

平田さん:ありがとうございました(^^)

こうして普段の練習やメンバーのことなど、サークルの背景をお聞きすると、より本番の演奏を見るのが楽しみでたまらなくなります(^^)
早稲田祭まで残り少し、応援しています…!


インタビュアー:立石 恵梨奈
構成・編集:立石 恵梨奈

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この記事を書いた人

erina_tateishi

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