【エンジニア志望必見】大学生×フリーランスエンジニア、カモさんのキャリアを取材してみた

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エンジニア就活、フリーランスエンジニア、はたまた大学4年ってどう過ごすの…?悩んでいるそこのアナタ!悩みは先輩に聞いてみませんか??現在都内のIT企業でフリーランスエンジニアとして働きながら基幹理工学部5年に在籍中のカモさんに、今回.Newsでインタビューしてみました!

大隈講堂前にて。

カ:初めまして!基幹理工学部5年のカモと申します。2021年に大学入学後、2種類のアプリのアプリをローンチし、現在では都内のIT企業でフリーランスエンジニアとして働いています。本日はよろしくお願いします!

編:お願いします!カモさんはどんなきっかけでプログラミングを始めたんでしょうか??

カ:幼少期からパソコン・ゲームに興味があって。そのままその裏側に興味を持った形ですね。身近なところにWiiがあったので、チートして裏技を出すみたいなことは結構好きでしたねー!

編:チート(笑)。懐かしい響きですね…!基本独学でプログラミングを習っていったんでしょうか??

カ:そうですね。基本的には開発と並行して調べながらやってきた形になります。

最初はゲームのプログラミングから入ったんですが、キャラクターデザイン、音楽etc…プログラミング以外に必要なものが多くて挫折してしまいましたね。次に興味関心が移ったのがAIでした。

編:なるほど…。今では大学生は誰しもお世話になっていますが…

カ:当時2021年で今ほどポピュラーに使われているわけではなかったんですが、やってみようと。実際にやってみたら数学的な素養が必要になってしまって…それでやめた形ですね(笑)で次に移ったのがLINEでした。LINEのbotを作ってみたんですね。”Youtuberの名前を打ち込んだら、基本情報を出力してくれる”というものだったんですが、友達の反応が微妙で…笑 

編:なるほど…笑 「ゲーム→AI→LINE bot」とさまざま変遷してきたと思うんですが、そこから現在のアプリ作成にはどう至るのでしょうか??

カ:学部の友達からwebアプリ開発のお誘いをもらって、そこからハマって今に至る形です。

在学中にサービスを開発してみること

空きコマ調整アプリ”Comma”、オンラインゲームアプリ”Knowee!”、2つのアプリをリリースしたカモさん。アプリ開発って実際のところどんな感じでやるんでしょうか…??

Commaより。当時練習していた複数の曲ごとに日程調整を並行で行える。

編:「空きコマ」や「オンラインゲーム」というテーマは学生にとっても身近なものに感じられます。どう言った理由でこのテーマを選ばれたんでしょうか??

カ:日程調整アプリ”Comma”からお話しできればなんですが、当時自分が音楽サークルに入っていて。自主練するシーンなどで日調が必要ということでこちらのアプリを開発しました。当初は一般によく使われる日程調整アプリを使っていたんですが、使いづらく…

編:ニーズを感じてそのまま開発…さすがエンジニアの方ですね…!

カ:そうですね(笑)開発期間はweb、アプリそれぞれ4ヶ月くらいでした。開発しながらわからないところを調べてって感じですね。言語は違っても文法で同じ部分はあると思うので。

編:通常の日程調整アプリとの違いってのはどういったところなんでしょうか…?

カ:調整さんはログインなしだと思うんですが、ログインしないとリンクがいっぱいになると思うんですね。ログインがあれば①アカウントに紐づければ管理が楽になる②ペースト機能で他のイベントも作りやすいというかたちです!

編:なるほど…!これだったら一週間ごとに空きコマがペーストできちゃいますね!オンラインゲームアプリ”Knowee!”についてはいかがでしょうか。

カ:初対面の人と飲みの場で話していた時にいい感じのゲームを教えてもらえたことがきっかけで。そこから一緒に開発してみようとなったかたちです!開発は10ヶ月くらいでしたかね〜!リアルタイム通信とかも必要になった分、Commaより多かったですね。

編:2つの開発の過程で印象に残っているエピソードや、ユーザーからの反応もぜひお聞かせください!

カ:まずはCommaに関してで、そろそろユーザー1000人が突破するところなんですけども…!

編:それはすごいですね。

カ:当時所属していたサークルの人も使ってくれて、ポジティブな反応をもらえたことですね。どんなものづくりにも言えることだと思うんですが、自分が作ったものに対して肯定的なフィードバックが欲しいってのが正直な気持ちあります(笑)。

カ:また、Web版とモバイル版の2つがある形なんですけども。まず動くものを作ってからデザイン・UIを改善しました!モバイル版は使いやすさが大事だなと思い…!Web版の反省も踏まえて先にデザイン・UI作ったかたちです。

編:”Knowee!”に関してはいかがでしょうか??

※2025/06/06現在、サービス終了

カ:これはゲーム開発だからこその順番だと思うんですが、「先にデザインを作ってから→動く裏側(プログラミング)を作った」という順番で開発しました。ゲームなので世界観はやっぱりこだわりたくって。デザインを重視・優先して、フォントにも有料フォントを用いてこだわりました。

オンラインゲームアプリ”Knowee”。ポップなフォントとBGMがお出迎えする。

編:なるほど…これだけのこだわりを産む上で、やっぱり1〜数人の小規模の開発ということで、しんどいポイントもいくつかありそうですが…

カ:そうですね…ユーザー数が増えないとか数字の面はやっぱり気持ち的に大きくって。あとはフィードバックがもらえないとかでしょうか。技術的には基本困らないというか、やりながら勉強していくタイプなので…!

編:意地悪な質問かもしれないんですが、ご自身として、どういうときに撤退というか。その開発を諦めるんでしょうか。

カ:最後まで作り上げられる見通しが持てるかってのは大事ですかね…!!前述のとおり、ゲーム開発はプログラミング以外の部分が必要で断念しましたしね〜。あとはその分野が好きかどうかという部分でしょうか。AIを開発した際、追って必要になった数学的な素養については、そこまで興味が持てず、深堀れなかったなと感じてます。

編:なるほど。

カ:さっきも言ったところだと思うんですが、良いフィードバック・良い反応が欲しいなってのはありました(笑)。「すごいね!」とか「めっちゃ便利じゃん!」とか。基本的に自分が手がけた仕事にある程度のインパクトがほしいなと思うタイプかもしれないです。

進路の選択と、その裏にあった迷い

現在はフリーランスとして都内のIT企業でエンジニアとして働かれているカモさん。

早稲田からIT企業に行く学生はSIer、通信、最近ではコンサルなどで、フリーランスというのは珍しい選択になる。あえてフリーランスの道を選んだ理由を聞いてみた。

編:どうしてフリーランスとして働くという選択肢を選んだんでしょうか?

カ:「自分の創作のための時間を作れる」というのは大きいと思いますね。普通に働くと週5で毎日8時間が削られるって中で、普通に働いた後にプラスで開発・記事執筆をやるとなると時間的にきついな〜と思って。フリーランスだと働く時間・環境を自由に変えれると思って。自分の開発などの時間を作りやすいと思い。

編:IT業界に行きたい学生であればSIerなどもあると思いますが…ほかの選択肢は考えなかったんですか?

カ:考えました!4月ごろにIT企業の人事担当者との話が聞ける1on1イベントに参加し、色んな会社の話を聞いたんですけど、あまりしっくりこなくて…。夏手前にはエンジニア志望の学生に向けた合同イベントに参加したんですが、ここもやっぱりしっくりこなくて。

編:そうだったんですね…。そのあとは某メガベンチャーのインターンに参加したと伺ってます。

カ:おっしゃる通りです。Web系のインターンで、ファンクラブサイトのフロントエンド(見た目)の実装をしました。3週間くらいの長期インターンでした。

なんですが、大企業だからこその、開発体制の縦割り度合いというか…ガッツリ分業体制が敷かれていることが

専門性を高められる良い環境なのですが、私はもっと色んなことをしたかったので、性格的に向いていないと感じました。

編:なるほど…今後の方向性についてもお教えください!

カ:今は本当にAIが便利なので…個人開発でもとりあえずAIを使っていく方向性で考えてます!規模感としては増えても2,3人くらいのチームかなと考えてますね!

食べログのような誰でも使うようなサービスというより、もう少しニッチなサービスを作りたい。例えば、私が利用しているエンジニア向け記事サイト「Zenn」のような、特定のユーザーにフォーカスしたものを作りたいです…!Zennはもともと1人の開発からスタートしたサービスなので、自分にとって開発の参考になると考えてます!

※カモさんのZennでのページ。

エンジニアという仕事と学生時代のヒント

都内のスタートアップにてフリーランスエンジニアとして活躍されるカモさん。エンジニアとしての業務、現在位置に迫りました。

編:今も大学には在学中とのことですが、どういった形で働かれてるんでしょうか?

カ:ざっくりいって”フリーランスのエンジニア”ということになるんですが…インターネット上の広告代理店が使う管理用のアプリを開発しています。

カ:基本一人で開発していて、締切・デザインなども全部一人で決めてるという立場です。開発していく中でライブラリのドキュメントなどを漁ることもあって。

色んなことを調べながら、良さそうなものはどんどん取り入れていく感じですかね?少し実装してまた試して…みたいな感じです!

編:卒業を控えたタイミングということで。学生時代にやってよかったこと、逆に「こうしてもよかったな」と思うことについて教えてください。

カ:できないかもしれないと思ってもやってみる。できるかではなく楽しそうかどうかを重視して欲しいです!自分自身やりたいと思ったらすぐにやってみるタイプなので、commaではプロモーション用に、3DCGを使った動画を作ってみたりもしました。

あとはバイトですかね…(笑)2年生の途中から今年の4月まで、ずっとフルリモートのエンジニアやってて。バイトを通じて、いろんな業界・世界を見ておけばよかったってところはあるかもしれません!

来年で卒業ということもあって、ものごとの終わりを意識するのが大事だなと実感しています。1年の終わり、サークル活動の終わり、学生生活の終わり、大げさすぎますが人生の終わり。終わりを意識すると、自然と自分がやりたいこと・やるべきことが見えてくる気がするんです。特に大学の4年間は貴重な時間なので、悔いのないように全力で楽しんでほしいです!

アプリ開発、現在の働き方…。やりたいことをその都度形にすることで現在地を形作ってきた、カモさんの次に目が離せません!

.News by わせコマ