“わせコマ×早稲田祭2020 コラボ”を記念して、今回は、早稲田祭2020運営スタッフ代表の福島陽(ふくしま ひなた)さんに、祭開催に至った経緯や意気込み等、インタビューして行きたいと思います。
例年とは違った、新しい形の早稲田祭の魅力を深掘りしていきます!
※ “わせコマ×早稲田祭2020コラボ” に関するお知らせと熊谷・福島 両代表のコメントはこちら
熊谷:今日はよろしくお願いします。
福島さん:はい、お願いします!
熊谷:では最初に自己紹介お願いします。
福島さん:現在、早稲田大学政治経済学部の、国際政治経済学科3年生、並びに…学注っぽくなっちゃった(笑)
熊谷:笑笑
福島さん:早稲田祭2020運営スタッフ代表の福島陽(ふくしま ひなた)です。
よろしくお願いします。
熊谷:お願いします!
日本一の学園祭「早稲田祭」
熊谷:ではまず最初に、この記事を見る新入生は今年が初めての早稲田祭になるので、早稲田祭についての紹介をお願いします。
福島さん:はい。まず早稲田祭は、例年来場者20万人を誇るんだけど、20万人というと想像がなかなかつかないよね…例えば、 1日に来る東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの来場者が最大約10万人と言われてるから、それより全然多いんだよね!
熊谷:すごいね(笑)
福島さん:すごいよね(笑)そして、企画者がめちゃめちゃ多い!
250団体出て450企画っていう、「日本一の学園祭」と呼ばれている学園祭で、当日は早大生の熱気とかが凄い感じられるんだよね。で、その学園祭を運営するのが、我々早稲田祭運営スタッフ!
3学年で600人くらいいて、早稲田の3大サークルのうちの1つに数えられているサークルです。
熊谷:なるほど、ありがとう。そんなにいるんだ!
俺も2回早稲田祭行ってるけど、もう人混みがすごいからね。
1番満員の時は商学部の前の細い道(※下図の赤枠内)とか通れないもんね(笑)
福島さん:分かる分かる!
熊谷:あそこの道はかき分けて行かないといけないレベル(笑)
当日の盛り上がりは相当だよね。
福島さん:うんそうだね~!屋外ステージも4つあるし、毎年運営側だけど、やっぱり規模とかは日本一だなってめちゃめちゃ感じてる。
熊谷さん:そうだね。毎年学生もOBも来るし、全然早稲田と関係ない人も来るし、すごい賑わいがあるよね~。
オンライン開催に至るまで
熊谷:じゃあ次は、今回コロナの影響でなかなか思い通りにいかず、早稲田祭のオンライン開催についても「臨場感があってこそ祭りだ」というような否定的な意見もあったとは思う。
その中でこの早稲田祭を開催するには結構大きな決断がいると思うんだけど、そのことについて教えてください。
福島さん:はい。じゃあまず簡単にオンライン開催に至った経緯から話すと、新入生が今コロナの影響で大学の公式行事がほとんど中止になっていて、その中でもちろん早稲田祭も開催が難しいと言われていて。
でも、だからこそ私たちは開催を全然諦めたくなかった。「せめて早稲田祭だけでも」っていう気持ちで延期とか規模縮小とか…あとはオンラインとオフラインの併用で開催する案とか色々考えて、最終的に大学との協議でオンラインでの開催っていうことになりました。
やっぱり3~4月の緊急事態宣言の時期ってみんなすごい厳しい制限の中辛抱することも多くて、「やり場の無い想い、ぶつける場所が無い想い」がすごくあったと私は感じたんだよね。
早稲田大学には「早稲田文化」と呼ばれる、早稲田生ならではの熱気だったり挑戦する文化があると思うんだけど、それが一同に会する場所が無いということは2020年は無かったことにされてしまうんじゃないかなって思って。「そこで開催を諦めるのは運営側としてやってはいけない。そんな状況の中でも、どんな形であれ開催するべきだ」と思って、オンライン開催に踏み切りました。
熊谷:なるほど!今まで繋いできた早稲田の熱さとか文化とか、そういう良いところが早稲田祭の開催中止によって途切れてしまって、空白の1年になりうる、っていうのを阻止するために開催に至ったんだね。
福島さん:そうだね~。
熊谷:早稲田のパフォーマンスサークルはもちろん、屋内のサークルも早稲田祭を1番の舞台としてそれに向けて練習してるから、その大きい舞台、最終ゴールがなくなるのはみんなにとっても良くないことだよね。
批判も色々あったと思うんだけど、それに対してはどう向き合ったの?
福島さん:下級生の中には、目を背けたり、それを見てすごい心を病んだりした子もいたんだけど、私は受け入れるべきだなと思っていて…。
「運営側の自己満足だ」とかあとは「就活のガクチカ目的じゃないか」とか批判がめちゃくちゃ多かったけど、それは結果論かなあって思ってて。
熊谷:なるほど。
福島さん:まだ早稲田祭をやってない、という現時点での批判も「頑張れ」っていう応援の声も、どちらも終わった後に「早稲田祭2020をやってよかった」に変わったらいいなっていう気持ち。だから今の批判を軽んじているわけでもなく、重く受け止めているわけでもなく、多様性のある大学生なだけに「そういう意見もあるな」という風に思ってる。
熊谷:なるほど、大事だね。
福島さん:それからもう1つ、私たち運営スタッフは「1団体でも、1人でも早稲田祭のことを待ってくれている人がいたら早稲田祭2020を開催しよう」っていう想いがあるのね。
だから、参加者がもし1団体も来なければやらないし、 1団体でも来たらその1団体に全力を注ごう!という風に思っていて。
「私たちが早稲田のためになっている」という考えはあまり無いし、むしろそんなのはおこがましいと思っているから、「みんなで作り上げる」っていう感覚で取り組んでいるんだよね。
熊谷:そうだったんだね!
あ、1つ気になったんだけど、大学側とはどういう交渉を積み重ねてきたの?
福島さん:その交渉はめちゃくちゃキツくて、1週間で全部資料書き直したりとか、10~20ページの資料を1日で作ってまた出し直したり、あとはその他の交渉とかもすっごい大変で。
開催するためには、最終的に「オンライン開催でしか無理です」って言われて…笑
熊谷:そうなんだ!じゃあ決定前にも結構粘ったんだ。
校友会の稲門祭(早稲田卒業生の方々に早稲田の発展を感じ、学生時代に戻って楽しめる早稲田大学校友会最大のイベント)も中止になったし、大学側はなかなか決断が難しかっただろうね…。
オンライン開催は「代替手段」ではない
熊谷:新しい形で早稲田祭を行うとなると、新しい挑戦とか取り組みが生まれてくると思うんだけど、それについて教えていただければと思います。
福島さん:キャッチコピーが「今、新たに」っていう言葉なんだけど、これ実はコロナが流行する前から決まっていて、もともと「今年新しい取り組みをしよう」「新しい学園祭を創ろう」と言っていたのね。
熊谷:そうだったんだ!
福島さん:だからオンライン開催っていうのがすでに新たな取り組みのひとつでもあるし、既存のものは1個もやらないから、「今までの早稲田祭の代わりの手段」とか「オフラインのあの熱気が今年は無いから、代わりの手段としてオンラインで」っていう考え方は違うと思ってる。
例年の早稲田祭が100だとして、オンライン開催を「代替手段」と捉えると、今年は100以下になってしまうって考えた時に、例年の早稲田祭の魅力を追うよりも「早稲田祭2020の新しいカタチ・新しい魅力」を追うべきだなっていう気持ちが前提としてあるのね。
熊谷:なるほど!それ面白いね。
福島さん:その中で、オンライン開催の利点としては遠くに住んでいても場所を問わず見てもらえるし、外国の方、おじいちゃんおばあちゃん、目が見えない方や小さい子とか、「より幅広く楽しめる人が増えた」っていうことが確実に言えるから、早大生だけでなくていろんな人が早稲田を楽しんでもらえるようなコンテンツや調整をして行きたいっていう風に感じてますね。
熊谷:なるほど、ありがとうございます。
誰でも来れるってことが新しい早稲田祭の魅力になるね。
福島さん:あと、全国に届けられるっていうのは影響力が大きいって思う。
今までは早稲田祭に来てくれた人にしか届けられなかったけど、オンラインはアクセスのハードルが下がるから、より多くの、いろんな人に活力を届けられるんじゃないかなって。
熊谷:たしかにそうだね~!
一緒に前を向いて進むきっかけに
じゃあ次の質問です。2年生以上は例年の早稲田祭を経験しているけど、その在校生に向けて「新しいカタチの、新しい早稲田祭」ということについて、何かメッセージをお願いします。
福島さん:例年通りのあの景色を見れないのは残念だし、私たち自身も思っている事だけど、ぜひ「今、新たに」っていう言葉が表しているように一緒に前を向いて進められるきっかけになるような早稲田祭を創りますので、一緒に盛り上げて行ってくださいという気持ちがすごくあるかな(^^)
運営側だけでなく学園内の協力と理解が得られないと出来ないものだから、ご理解とご協力…ちょっと固くなっちゃうけど(笑) ぜひ応援していただければなと思っています。
熊谷:そうだね。仲間がこれだけ新しい状況に立ち向かっているわけだからね!
福島さん:1番の理想は、早稲田祭を見て「自分も今、新たに何か頑張りたいな」と思ってくれたら嬉しいなって思っています。
熊谷さん:お~、大事ですね。ありがとうございます。
じゃあ次は、早稲田という環境に全然馴染んでいない中で、早大生として初めて早稲田祭を迎える新入生にメッセージがあればお願いします。
福島さん:まずは、今年大変な年に入学しちゃって、友達も満足に出来ないし思い描いている大学生活は過ごせていないと思うんだけど、入学してくれたからには「早稲田大学の大切な一員」だとすごく思っていて。
だからこそ、この困難を一緒に早大生として乗り越えていきたいなというふうに思っているし、「今、新たに自分も頑張ろう」とかそういう気持ちになってもらえたらと思ってます。
あとは、早稲田大学を少しでも感じてもっと好きになってほしいって思う(^^)
熊谷さん:なるほど、ありがとう!
早大生の企画はオンラインでも!
熊谷:じゃあ、例年にはない今年の早稲田祭の見どころはなんでしょうか?
福島さん: 1つはやっぱり早大生の企画がオンラインだと面白いね!
熊谷:へ~!そうなんだ!
福島さん:うんうん。クイズ企画もそうだし、ダンスパフォーマンスとかもそうだし、今までは早稲田祭以外でも単独公演とか出来たけど今年はできていないから、早稲田祭にすごく力を注いでくれているのね。
やり場のないモヤモヤとした想いを早稲田祭にめちゃくちゃぶつけてくれている、という風に感じてる!だからこそ、クリックで簡単に企画が回れるから、たくさんの企画を見て欲しいなーというのが1つ。
2つ目は運営スタッフがやっている企画がすごく多いところかな。70企画ぐらいを運営スタッフが主体でやるんだけど…。
熊谷さん:え、そうなんだ!それって毎年あったの?
福島さん:例年でいうと、オープニングフェスティバルとかやってるね。今年は主催している企画もかなり増えて、例えば留学生と一緒にとか、教授を呼んで行う企画とか…。
その中の企画の1つに「早稲田大学内をVRで回れる」っていう企画があるんだけど、それは目玉だなというふうに思ってる。他にもオンラインではあるけど意見とか交流を持てるような企画を今考えていて、「学園祭らしさ」というところも重視しているのでぜひ(^^)
熊谷:新入生とか特に学校行けてないから、VRっていうのは見どころだね!
福島さん:しかも運営の1年生スタッフが考えてくれている企画がほとんどで、大活躍してくれてるから、1年生の意見も取り入れた学園祭になっていると思う!
熊谷:いいですね~!もうすでに企画してくれてるんだ。
福島さん:今、公式サイトのリンクで視聴予約ができるので、ぜひそれを見ていただければと思います(^^)
熊谷:そうなんだ!見てみるね。
じゃあ今日はお時間いただきありがとうございました!楽しみにしてるね。
福島さん:こちらこそありがとう!
◇早稲田祭2020 概要◇
【名称】早稲田祭2020
【主催】早稲田祭2020運営スタッフ
【日程】2020年11月7日(土)、8日(日) 10:00~17:00
【公開場所】早稲田祭2020公式サイト
【キャッチコピー】「今、新たに」
【企画数】約200企画
【例年の来場者数】約20万人
【視聴予約】
◇早稲田祭 公式SNS◇
【公式Twitter】(@wasedasai)
【公式Instagram】(@wasedasai)
【公式Facebook】(@Wasedasai)
【公式TikTok】(@wasedasai)
インタビュアー:熊谷 豪晃
構成・編集:立石 恵梨奈