街づくり、地域交流、活性化…
今、これらの取り組みが注目され、多くの地域系サークルが活躍しています。
そんな中、昨年9月 早稲田大学は公益財団法人イオン環境財団とともに、時代に即した持続可能な社会づくり目指すため「AEON TOWAリサーチセンター」を設立しました。
地域課題、環境問題、SDGsは我々早大生にとっても身近な問題になりつつあるのです。
今回は、そんなAEON TOEA リサーチセンターに参加する学生組織「AEON TOWA Students」に参加されている早稲田大学の学生に、実際にお話を聞いてみました!
社会に新しい価値を提供したい、世界に視野を広げたい…などなど、何かに挑戦してみたい人はぜひチェックしてみてください!
〇 はじめに
熊谷(Sodai.編集部):それでは始めに、皆さんの自己紹介をお願いします。
山本さん:早稲田大学大学院環境エネルギー研究科2年の山本 遼(やまもと りょう)と申します。2020年11月にAEON TOWA Students(以下、WATS)の立ち上げに参加し、現在も活動をさせていただいております。どうぞよろしくお願いします。
中塚さん:早稲田大学商学部2年の中塚 理央(なかつか りお)と申します。2021年3月からWATSに参加しております。どうぞよろしくお願いします。
熊谷(Sodai.編集部):ありがとうございます。次に、皆さんが参加されている「AEON TOWA Students(WATS)」の概要について教えていただけますでしょうか。
山本さん:2020年9月に早稲田大学とイオン環境財団の間で持続可能な社会づくりを目指し、「AEON TOWA リサーチセンター」という研究センターをスタートさせました。AEON TOWA リサーチセンターは教員・研究員が参加する研究の活動が中心ですが、そうした中で、学生も積極的に研究活動に取り組んでいく組織として、2020年11月にリサーチセンターの岡田久典先生から打診がありまして、周囲の学生に呼び掛けて「AEON TOWA STUDENTS」を発足させました。
中塚さん:テーマは「ローカルからグローバルまで」です。WATSの活動は、アジア国際交流・地域ICT利活用・インターンシップの3つの活動を行っています。アジア国際交流に関するプロジェクトとしてはASEP(アジア環境交流学生フォーラム)の運営およびその参加学生によるコミュニティ形成を行っています。地域ICTの活動としては、早稲田大学の地域おこしサークルの現地活動での行動記録を活かして、社会貢献の「見える化」ができないかという挑戦をしています。そして、インターンシップのプロジェクトが今年の夏休みに行われるもので、イオンと早稲田大学による史上初の協同インターンシップです。
山本さん:イオン環境財団と組んでいるので、環境の活動だけをしていると思われがちですが、我々もイオンさんも「環境」を広くとらえています。わかりやすくいうと、「持続可能な社会づくり」ということになるでしょうか。アジアの未来を考えることも、人材・教育戦略を考えることも、地域社会の未来を考えることも、私はすべて一続きの「環境」だと思っています。
熊谷(Sodai.編集部):なるほど。そんなWATSさんについてなのですが、オンラインでの活動を通して「これこそはWATSらしいな(WATSの理念が象徴的に現れているな)」と思うものはなにかありますか?
中塚さん:WATS自体ができたばかりで、本格的な活動はまだまだこれからなのですが、WATSの特徴として「個性派」が集まって色んなことをしているんですよね。各々がやりたいことを持ちつつ協働しているので、僕ら自身が「粒違い」な集団なんです。そういったところがWATSらしいというか、もっと言うと、僕ら自身が「社会の形」みたいって思うんですね。
山本さん:そうですね、今言ってくれた通りで補足すると、(AEON TOWAらしさは)3つの活動をしているところだと思います。というのも、地域ICTとアジア国際交流、インターンシップの活動のうち全員がそれぞれ2つ以上の活動に取り組んでいるんですね。なぜかって言うと、地域だけやっていればいいわけではないし、人材組織戦略の部分だけやっていればいいってわけでもないし、アジアのことだけやっていればいいってわけでもないと思うんです。地域からアジアまで一気通貫してやる、そういった意味でトータルプロデュースを学びながら、活動しているというのがAEON TOWAらしさかなって思っています。
〇 学生サークルと大企業の関わり
福岡(Sodai.編集部):AEON TOWAのメンバーは地域系サークル出身の人が多いと聞いたのですが、本当でしょうか?
中塚さん:はい、仰る通りです。地域系サークルの人たちがAEON TOWAで活動しているのって必然性があると思っています。イオンのお店って多くの地域でコミュニティの中心になったり、地域を再構築するような活動もしているんですよね。このようなことを考えてみると、地域系のサークルやボランティア活動をしていた人たちがこのAEON TOWAに参加するっていうのはしっくりくる話だと思うんです。
山本さん:同感です!僕もその一人ですね!
中塚さん:そういった学生たちがAEON TOWAに参加することによってどんな新しい社会が出来上がっていくのか。それも今回インターンシップを募集した動機になっているんです。
福岡(Sodai.編集部):なるほど、その動機に関する部分はさらに深堀してみたいです! 学生のお二人はどのような動機からこのプロジェクトを進め、インターンを募集するまでに至ったのかその経緯についてお聞かせいただけますか?
山本さん:私自身はもともと大学4年生の時に「農業サークルこだま」という団体を立ち上げました。活動する中で「農村のために」という思いはもちろん強く持ってはいましたが、農村だけの視点では農村の活性化ということにも限界あるということに気が付き幅広い視点が必要だなと考えるようになりました。そこで、農村にもあってかつ世界にも出ていく場所はどこだろうと考えたときに、それが「イオン」なのではないのかという考えに至りました。そんな中、このAEON TOWA リサーチセンターの先生から地域サークルをベースとして活動をしてみないかと声をかけられました。AEON TOWAに参加して農村で頑張っている学生が大企業と協力する、海外の学生とプロジェクトをするなど活動を行うことで「農業や地域おこしのサークルで頑張っていれば社会で活躍できるよ」ってことを示せる。それによってより農村に興味をもつ人が増えるという大きな期待もありました。それを踏まえて私は今のメンバーを地域系サークルのメンバーで構築したという次第です。規模は大きいとはいえずなかなか認知はされませんでしたが、このメンバーで何かサプライズを巻き起こしたいという思いがあります。
中塚さん:僕の場合は大学一年生になったときに、たまたま友達に連れられて行ったサークルが先ほども言った「農業サークルこだま」でした。このサークルでは皆が純粋に「農家を支える」ということを本気になってやっていてそれに感銘を受け関わるようになったわけです。ただ、活動していく過程で純粋に農業振興支援に注力するメンバーや地方創生に注力するメンバーがいるこの中で僕は何ができるのかと考えるようになりました。そこで、サークルの延長線上でビジネスプランコンテストに参加し、地域社会を支えつつ実利を上げるビジネスを提案してたのですが、そういった中で山本くん伝いにWATSを知り、地域貢献と実利両方に対して本気で取り組んでるなと感じ、「この団体なら実現できるのではないか」と思い参加した次第です。
福岡(Sodai.編集部):なるほど!地域系サークルの次の一歩としてAEON TOWAで活動することにより地域貢献を実現できると皆さん考え参加を決意したわけですね!
山本さん:地域系サークルってお金も必要ですし、やっぱり地域だけで考えていると閉塞感も生まれてしまいます。地方と都会を繋ぐことは重要で、どう繋がるかなどを考えていく中で、「流通」のことは学ぶべきだと思いました。さらには、地域系サークルにとって、視野を広げるためには外国人が入って参加することなんかもいい試みになるんじゃないかなと。
中塚さん:アジア学生交流環境フォーラム(ASEP)はまさにそうですね!
山本さん:そうそう。やはりそういう面では、イオンさんっていうのは非常にいいパートナーになれるよね。イオンさんの商売の持続性を求めるために地域を大事にするっていうやりかたも、学生団体っていうのにマッチしたんだよね。
中塚さん:間違いないです。
〇 インターンに対する思い
坂本(Sodai.編集部):どういった思いで、新たにインターンシップを立ち上げるに至ったのでしょうか?
中塚さん:イオンは本当に(地域系サークルで活動する我々の理想とする)地域を作っていける会社なのか、僕たちが一緒に協力してどんな社会が創れるのか、そういったことを我々学生が地域からの視点で知ることができるようなインターンシップにできたらいいなと思っています。
そういうところに興味を持っている学生さん、どうぞインターンシップへお越しくださいというスタンスになっています。
いわゆるインターンシップとは就職のための通過儀礼のようなものと考えられているかもしれませんが、いきなり学生から社会人になれるわけではないです。
今回のインターンシップに参加することで学生が、自分の将来を見つめ直すきっかけになればいいなと思っています。
山本さん:我々の思いとしては就活のショートカットになるようなインターンを作ろうとしているだけではありません。結果として就職につながることはあるかもしれませんが、それ以上にAEONグループという企業を一緒に作っていきたいんだという思いがあります。
さまざまなバックグラウンドを持つ早稲田生のAEONへのイメージがあるなかで、今後AEONって本当にスーパーのイメージだけでいいのか、銀行やITなどもやっているのに本当に今のままのイメージでいいのだろうか皆さんで考えていきたい。
持続可能な社会をAEONの皆さんとともに、地域みんなで作っていきたい。
そうしたことがしたい方であればぜひ一緒に活動していきたいと思っています。
坂本(Sodai.編集部):ありがとうございます。このインターンシップにおいて、なにかテーマのようなものがあったりするのでしょうか。
中塚さん: 今回のインターンシップのキャッチコピーは「AEONはただの小売スーパーじゃない」というところを挙げています。
坂本(Sodai.編集部):なるほど。
中塚さん:AEONは、社会貢献として樹を植えていたりするわけですよ。一方で、木を植えているかと思えばイオン銀行という金融部門もある。そういった金融をしていると思えば、イオンアイビスというICT系の企業もグループ内にあったりする…知れば知るほど、広がりと可能性があると思うんです。
坂本(Sodai.編集部):AEONには「お客さまのために」というのが根本としてあるんですね。
中塚さん:そうなんです。それを前提としたうえで、例えば社会貢献であるとか、共通した志を持ったグループ事業の中に、個性豊かな企業がある。それがAEONなんですよね。これって、学生も同じではないのかなと思っていて。
坂本(Sodai.編集部):と言いますと。
中塚さん:今回のひとつのキーワードとして「粒違い」を挙げさせていただいているんですけれども、そういった粒違いの人材と多角的な事業展開を行なっているAEONが掛け合わされば、ものすごいインパクトを生み出せると感じていて、今回、インターンシップを開催したいと思った理由はそこにあります。
坂本(Sodai.編集部):粒違いと粒違いがぶつかり合うことで、学生と企業が切磋琢磨しながら今後の社会を作り上げていく。それこそが今回のインターンシップの意義であるということですね。
中塚さん:あともう1つ、みなさんインターンシップと言ったらオンラインであったり、室内でパソコンと向き合うようなものを想像するかと思うのですが、我々のインターンシップは “Walking & Working“(実際に足で歩いて、自分の感覚を使って発見しながら将来のAEONや新しい価値観を描く)という考え方があります。その点、他とは違ったインターンシップになっているかと思います。
山本さん:「学生が作っている」という点も皆さんに知っていただきたいことではあります。インターンって楽しいよ、AEONって面白いことやってるよ、というのを受け身になるのではなく、一緒に作っていける方、発信していける方にぜひ参加していただきたいインターンシップです。
高山(Sodai.編集部):インターンについての質問なんですが、募集要項に「インターンポートフォリオ」をプレゼントって書いてあったのですが、これは参加者が自分では気づかなかった個性に気づくための手伝いをしてくれるっていうものということですか?
山本さん:はい、そういうことです。就活の時に、最初から自信があるという方もいるとは思うのですが、やっぱり特にこのコロナ禍で学生時代に大きな成果を残せなかったという思いとか、自分に自身が見出せなくて不安だという学生も多いと思うんですね。そういった学生の方にも、できるだけ各チームのメンバーがメンターとしてついて、各学生の良さを、「粒違い」の個性を発掘できるようにしようと思っています。それを見える化するために「インターンポートフォリオ」というものを作っていますので、逆に自分に自信がないとか就活に不安があるって方にこそ参加していただきたいなって思っています。
中塚さん:そうですね、活動に参加する中で、粒違いの人と出会っていく中で、自分の粒違いなところ、できるとこできないところを、稼げるところ、好きなところがわかってくると思うので、そういったところで、この「インターンポートフォリオ」と言うのは、それを見える化する手伝いができるのではないかなって思っています。
福岡(Sodai.編集部):それでは最後に、今後の目標とかあれば教えていただきたいです。
中塚さん:個人的な目標としては社会にインパクトを与えるってところなんですが、watsとして目指していくべきところは、学生が粒違いとか多様性とか個性とかの視点を持てるようにしていくっていうところと、AEONに対してさえも働きかけて共に未来を作っていくってことをしたいなって思っています。あとは自分たちのこういった活動をもっと知ってもらいたいなって思っています(笑)
山本さん:もしかしたら最終目標は、地域社会から面白い社会を作っていくってところにあるのかもしれないですね(笑)
熊谷(Sodai.編集部):皆さんの熱意が非常に伝わってくる、中身の濃いお話をお聞きすることができました。それでは、本日はここまでとさせていただきたいと思います。お時間いただきありがとうございました。
〇まとめ
いかがでしたか?
AEON TOWA Studentsがかなり興味深い活動を行おうとしている団体であるということがわかりました!
そんなAEON TOWA Studentsが手がけるインターンシップが9月に開催されます。就活に不安のある方、新たな自分を発見してみたい方、是非参加してみましょう!
7月18日が二次募集の締め切りとなっているので検討されている方はお早めに!!
以下詳細サイトのリンクとなります!
〇 早大生限定インターンシップについて
求む!未来の○○ 早稲田×AEONの5Daysインターン ~○○の中身はなんでもアリ!~
AEON TOWA STUDENTSが、イオン人材育成部と企画・立案した早大生限定のサマーインターンシップ。
9月1日~5日まで、オンラインと対面のハイブリット形式で行われます。
企画はAEON TOWA STUDENTSが行いましたが、5日間のインターンを作っていくのは参加者の皆さんです!
この、前代未聞の学生企画のインターンのカタチ、ともに作り上げてみませんか?
スーパーのイメージが強い、イオングループ。
実は、銀行・IT・農業・・・やっていることは多岐にわたります。
そんなイオンの姿を学び、イオンの未来を学生とAEONピープルでともに考え抜くインターン。
早大生とイオンが作り上げる前代未聞のインターンの1期生になり、日本の就活に一石投じてみませんか?
募集概要は以下の通りとなります。
【日時】
9月1日(水)から9月5日(日)各日10時から18時まで
【形式】
オンラインと対面のハイブリッド型で実施する予定です。
【対象】
早稲田大学に所属する学部生・大学院生(学部、学年、留年等問わず)
【内容】
1.様々なAEON関係者との座談会
2.実際の現場の視察
3.新しいAEONを提案する報告会
具体的な内容はこちら。
【参加方法】
以下のGoogleフォームに期日までに必要事項を記入の上、送信してください。
【選考方法】
1.書類選考:志望理由などをもとに選考します。
2.オンライン面接選考:7月20日~7月31日にZoomにて30分程度のオンライン面接を行います。
【締切】
2021年7月18日(日)23:59まで[時間厳守]
【問い合わせ先】
AEON TOWA:aeontowa.students@gmail.com
AEON TOWAリサーチセンター
【ご参考】
①書類選考:志望理由などをもとに選考します。
②オンライン面接選考:7月12日~7月31日にZoomにて30分程度のオンライン面接を行います。
インタビュー・記事編集:福岡、高山、坂本、熊谷