一見結びつかない、全く違うジャンルの下駄とタップ。
2004年、「下駄でタップダンスをしたい。」
この一言をきっかけに、学園祭スタッフを中心としたメンバーが集まり、動き出したのが始まりだそうです。
時代とジャンルを超え、全く新しいスタイルのダンスで私たちをワクワクさせる。
今回はそんな「下駄っぱーず」さんを取材させていただきました!
立石:まずは自己紹介からお願いいたします。
緑川さん:はい。早稲田大学法学部3年で、現在「下駄っぱーず」の幹事長をしております、緑川 恵(みどりかわ けい)と申します。
立石:ありがとうございます。
では、下駄っぱーずについても簡単に紹介をおねがいします。
緑川さん:はい。下駄っぱーずは、世界で唯一のサークルとして、よさこいでもなくタップダンスでもない、下駄とタップダンスを掛け合わせたオリジナルの「下駄ップ」で、オールジャンルのダンスを踊っています。全国で活動していて、北は新潟から南はハワイの方まで(笑)
立石:えー、凄い!なかなか新しい組み合わせですよね。
海外にまで行くんですね…!
緑川さん:そうですね。出演させていただいてます(笑)
メンバーは100人ぐらいいて、インカレサークルとして早稲田を拠点に活動しています。
立石:1回動画を見たことがあるんですよ。もうすごいですね…みなさんの動きに重力を感じなかったです…(笑)
緑川さん:重力(笑笑)
立石:全国でいろんなところに行くのは、何かのイベントとかですか?
緑川さん:そうですね。主に出演させていただいているのが全国のお祭りですかね…。あとはイベントとかも出させて頂いてますね。
【にいがた総おどり(新潟県)】
【おの恋おどり(兵庫県)】
前は横浜のみなとみらいに新しくできたハンマーヘッドっていう施設でパフォーマンスさせていただいたり、ディズニーに行ってパフォーマンスさせていただいたりとか。
ハワイは「ホノルルフェスティバル」っていうお祭りがあって、ワセフラさんとか他の団体も出られてるような結構大きなお祭りで。
立石:ディズニーにハワイ!ワクワクしますね。
下駄とタップって、初めて見る人は珍しがりそうですね。
緑川さん:お客さんとかはそうですね。例えばイベントに行って、最初はあまり人がいないな~という感じでも、私たちが踊り始めるとだんだん好奇の目でみんな結構寄ってきて(笑)
私たちのパフォーマンス終える頃には結構人だかりできてるっていう現象も、何回か経験ありますね。
立石:じゃあイベント主催者も嬉しいですね!みんな集まってきて。
たしかに私が通っても見ちゃうな~って思いました。
緑川さん:だと思います(^^)
擦り切れた下駄を見た時に
立石:緑川さんはどうしてこのサークルに入ろうと思ったんですか。
緑川さん:私は、高校生の時に早稲田祭を見に来てですね…その時に戸山ステージで下駄の音が響き渡っていて、下駄っぱーずを初めて見たんです。
踊ってる人の下駄を見たことある人は分かると思うんですけど、ただの下駄じゃなくてすごい擦り切れてるんですよ。もはや踊りすぎて板みたいな感じになってて(笑)
立石:ええ…そうなんですか!
緑川さん:大学生活をそこまで下駄に捧げている人がいるのかっていうところに、なんだろうな…情熱を感じたっていうか、そんな感じがして興味が出て(笑)
で、大学に入ってまた見てみたら、踊ってる姿に惚れて入りましたね。
立石:もう高校生の時点で、そこに注目して青春を感じたっていうのもいいですね。
下駄を履いてダンスするのって足とか痛くならないんですか?
緑川さん:それ本当、皆さんに聞かれるんですけど(笑)何だろうな…痛くはない、と言えばまあ嘘にはなるけど、そこまで大したことないですね(^^)
地面の硬さとかが直に伝わってくる感じはありますね。それくらいです!
立石:みんなが思う程痛くはないんですね(笑)練習は週どのくらいされてますか?
緑川さん:通常は週3でやってるんですけど、イベントの前後とかはちょっと入ったり…
立石:じゃあもう本当に活発なんですね。
どんな人でも前に立てる。
熊谷:サークルはどんなキャラクターの人が多いんですか?下駄っぱーずの「色」みたいな。
緑川さん:すごく優しくて温かい人が多いな、という感じがしますね。本当にいろんな人がいて、でも、その「いろんな人がいるのを認めてくれる」ようなサークルですかね。何かを誰かが頑張っていたとして、それを真剣に心から応援してくれる人が多いですね。
熊谷:いいですね~。早稲田らしいというか。
立石:緑川さんはどういう風にして代表に選ばれたんですか?
緑川さん:選挙がありまして、投票して選んでいただいたって感じです。もうこんな人選んで大丈夫なのかって感じだけど(笑)
立石:たぶん、他の人にエネルギーを与える方なんだろうなっていうのはすごく感じました。 …本心です(笑)
緑川さん:(笑笑)
入りますか?下駄っぱーず(笑)
立石:入ります、踊れないですけど(笑)
緑川さん:いや、私も中学生の時に、お姉ちゃんに体育祭のダンスを家で練習してたら、私たぶん骨格が特徴的なのか、「骨が踊ってるみたい」って言われて(笑)
立石:気になる(笑笑)
緑川さん:踊るのがトラウマになって苦手だったんですけど、大学で輝きたいなと思って、頑張って練習したらある程度踊れるようになったんで…なんか…努力でたぶん大抵なんとかなりますよ!笑
立石:え、そうだったんですか!やってみるものなんですね(゚_゚)
高校までは何の部活をしてたんですか?
緑川さん:和太鼓叩いてました!
だからダンスとは無縁で、リズムが取れるぐらいで。 メンバーも2/3が未経験かな。
立石:もうほとんど練習してすごく頑張ってる人が多い感じなんですね。
緑川さん:そうですね~!さっき練習は週3って行ってたんですけど、その他にも学生会館の部屋を取って自主練とか結構みんなしているので、そういうところかなと思います。
「毎日学館いるじゃん!」みたいな人もいるし。
立石:えー、すごい…!かっこいいですね!裏の努力ですね。
緑川さん:そう。だから、私は1年生の頃に、経験者でもう踊れてる同期の子が自主練たくさん行ってるのとかを見て、「なんで私は踊れないのに自主練行ってないんだろう」とか思ったり(笑)ちょっと焦っちゃう気持ちはありますね。
熊谷:めっちゃいい環境ですねそれ!!
立石:体育会系やから…。
私やったら「しんどいな~。」とか思っちゃう(笑)
緑川さん:(笑笑)ただですね、実力主義じゃないんですよ。下駄っぱーずは「どんな人でも前に立てる」っていう多様性が魅力で。
例えば、「誰を真ん中にした隊列にするか」っていうのを決める人がいるんですけど、決める時に実力ばかり重視していたら、学部が忙しかったりして練習に参加出来なかったり、まだ自分に踊りに自信を持てない人がモチベーションを削がれてしまう事もあるんです。
そのへんも考えて配置を決めるっていうのが結構難しかったりします。
立石:そうなんですか!なんか素敵ですね。みんなが真ん中に立てるチャンスがあるっていうだけでモチベーションも保てるし、置いて行かれそうになっても「頑張ろう」って…。
緑川さん:それをモチベにしてるところはありますね。
熊谷:しっかりしてますね。