“万色(バンカラ)” 全員に色がある

インタビュー
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今回は、個性溢れる学ラン衣装華やかなパフォーマンスで、見る人全員を熱くさせる。今回は「万色主義(バンカライズム)」さんを取材しました!


現在代表を務めておられる清水さんは、とても明るく朗らかで、丁寧な言葉遣いが印象的でした。
以前の「早稲田ぐらし」での個人インタビューに、後日の追加インタビューを加えた記事となっております…!

立石:まず最初に、自己紹介をお願いいたします。

清水さん:早稲田大学教育学部3年の清水優人(しみず ひろと)です。よろしくお願いします。
サークルは「万色主義(バンカライズム)」という、パフォーマンスサークルです。
活動として、1つはダンスを中心として、その中でも「雑技」と呼ばれるヌンチャク・傘・旗・アクロバット・バトンなど自分の特技を活かした雑技を交えたパフォーマンスを行っています。

もう1つは、ダンスを見て下さるお客様と普段から交流を持てるように、ゲリラ的に何かやったりイベントを開いたりという「企画」と呼ばれているものの2本を軸に活動しているサークルです!そこで代表を務めさせていただいております。

立石:雑技ってかっこいいですね!ありがとうございます。
例えばどんなイベントがあるんですか?

清水さん:1番大きいイベントは「万色祭(バンカラフェスタ)」っていう、バンカライズムが主催で開いている公演でしたね。
去年は大隈講堂が使えなかったので、外部の「新宿ReNY」という施設をお借りして、400人ぐらいですかね…お客さんを招待して。で、今年はオンラインで開催しました!

今年のロゴ
万色祭の様子

立石:では今年の万色祭の内容と、終わってみての感想をお聞きしたいです。

清水さん:万色祭が始まったのが去年なんですね。そもそも5年しか経ってない若いサークルなんだけど、その中で「自分たちで開く大きなイベントとかステージを作りたいね」っていうことで始まったのが万色祭です。

「みんなの個性とか自分らしさを凄く大事にして欲しい」というのがあって、個性を活かしたステージをコンセプトにしています。
他団体さんでも結構単独公演をやるんだけど、万色祭っていうのは単独公演ではなくて「合同公演」をすごく売りにしているんです。

他の団体さんがやってるのは、自分たちがメイン、他団体さんはあくまでゲストとして呼んで、コラボステージみたいな感じなんです。
でもバンカライズムは、自分たちが出ないで他団体さん×他団体さんのコラボっていうのもあるから、イベントの運営とか主催をメインでやるのが特徴かなと。

立石:なるほど!その他の2つのコラボっていうのは例えばどことどこがあるんですか?

清水さん:去年は大学を超えて、アイドルのコピーダンスサークル「ももキュン☆」さん×東京大学の「東大娘’19」さん、あとは慶應の「慶応義塾大学総合音楽研究会」さんっていうところとか。
今年でいうとフリースタイルバスケの「WASEDA BOLLERS」さんと、慶応の「SHAMGOD」さんのコラボステージとか。

昨年度のコラボ団体一例
今年度のコラボ団体一例。
(左)SHAMGOD、Hyperion Waseda DJ
(右)マイケルジャクソン研究会、WASEDABALLERS、Twinkle

「こういう団体さんのコラボ見たいよね」っていうところに強く焦点を当てて、それを実現するっていう感じになってますね。

立石:面白いですね、珍しいコラボが実現したりとか。企画もするんですね!

清水さん:そうですね、それがバンカライズムの強さなので。
去年の企画局長の西野さんっていう人が「合同のイベントやりたいよね」って考えて、去年はその副統括に関わっていたので、イベントの骨組みを一緒に作り上げていった のもあったから、結構思い入れの強いイベントではあるし、詳しかったかなっていう。

立石:今回のイベントの中で1番思い出に残っているものってありますか?

清水さん:代表になると、あまり1つの企画に参加することはないんですけど、それでも何か1つ参加したいと思って、今回はタップダンスサークルの「TAP LOVERS」さんとのコラボ動画を作るのに挑戦しましたね。
今年はコロナの影響で一緒に練習しちゃだめっていう結構厳しい制約があったんだけど、そういう中でも極力会わないでタップダンス教えてもらって。

立石:どうでしたか?タップダンス。

清水さん:TAP LOVERSさんって軽快にステップ踏めるから、そんなに難しくないかなって思ったらめちゃくちゃ難しかった(笑)
あの動きはすごい、マジ尊敬みたいな感じでした。最終的には結構上手に踏めるようになったので、すごい印象的ですね。

全ての人の野心に火をつける。

立石:万色祭についてたくさんお聞きしたんですけど、普段はどんな活動をされていますか?

清水さん:活動日は月曜と木曜、そして土曜日の週3日で、通常は6時半~9時半の3時間と、土曜日は10時半~13時半の3時間ですね。
バンカライズムの理念があって「全ての人の野心に火をつける」っていう、…ずいぶん大層なことを言っているんですけど(笑)

立石:いやいや、かっこいいです!(笑)

清水さん:「見てくれた人、バンカライズムに携わってくれた人の1歩踏み出すきっかけを作りたい」というのがサークルの根底にあるので、それに沿うような熱意の伝わるダンスや企画をやっているんです。
あとは、5つの局に分かれて練習以外の時間に、例えば企画を考えたりとか動画制作をしたりとかそれぞれで集まってやってます。

立石:例えば企画にはどういったものがあるんですか?

清水さん:新歓期は、ホワイトボードをいくつも持って歩いて、「あなたの野望は何ですか?」って聞いて、みんなの夢とか野望を集める「野望プロジェクト」っていうものをやりました。
野望プロジェクト

立石:へ~!書いてみたいです(^^)

清水さん:あとは、大きい布にいろんな人の野望とかを書いてもらって、いろんな人の夢とか希望が集まった「野望の旗プロジェクト」をやったり、集めた写真を1枚のモザイクアートにしたり。そういう、楽しくてワクワクできるようなことをやっています。
野望の旗プロジェクト

1163個の野望が集まった旗

立石:活動が活発でいいですね。
ステージというのは、例えばどういったステージがあるんですか?

清水さん:自分たちで開くような大きい公演もあるし、集大成でもある早稲田祭の大きなステージに立たせてもらったり…あとは依頼をいただいて出演するステージとかもあって(^^)

立石:へ~!

清水さん:大学側から前に依頼をいただいたのは、衣装が学ランというのもあって、早慶戦の試合で野球応援みたいな感じで、応援パフォーマンスにちょっと出てくださいって言われまして。
「がんばれ、がんばれ、ワセダ、ワ・セ・ダ~!」みたいな感じで(笑)

あとは他のサークルさんが主催している大きいイベントに呼んでもらったりっていうのは結構あります。

立石:たしかに応援にぴったりですね!
その学ランっていうのはバンカライズムの衣装なんですか?

清水さん:そうです。ユニフォームっていう感じで、1人1人よく見ると柄は違うんです!公園でペンキぶちまけたりして(笑)

立石:あ、ぶちまけるんだ(笑)
いろんなことされてますけど、そういうダンスとか企画ってどうやって考えて進めていくんですか?

清水さん:うちは入会の時に選考っていう形をとっていて、「自分こういう特技があります」…例えば、「瓦割りができます。」とか「1輪車乗ったまま縄跳び飛べます!」とか、あとは「ずっとバトンをやってました!」とか。そういうのを見て雑技は決めてますね。


立石:そんなすごいこと出来る人いるんですか!!笑
みなさん人によっていろんなことされるんですね(^^)

清水さん:「こういうのが出来るならこの子入れとこう」とか、ダンスはそんな風に適材適所で、できる子にできることをやってもらってます。
企画は毎年いろんなことやってるので、「今年はちょっと新しいことなんかできないかな」って会議しています。

ダンスの振りは、サークルの中で出来る人は誰でも考えているという感じですね。なので新しい曲は自分も考えさせてもらったり、他のメンバーが考える時もあります。

立石:その時によって振りとかを考えている人は違うんですね。

清水さん:そうですね!
メンバーそれぞれいろんな事をしていて、ステージに立ってやる雑技だけじゃないんです。「万色主義」って書くように、色=カラーだから「自分の特技とか特性をフルに活かせるサークルにしよう」という感じで。
自分の場合はステージ上での雑技よりも動画制作とか音源編集とかがすごく得意なので、そっちも携わらせてもらってます。

立石:Twitterで動画見たんですよ。それがすごい上手だな~と思って(笑)
周りのメンバーで1番「この人すごいなー」っていう人はいますか?

清水さん:個人個人すごいなーっていう人がたくさんいるんですけど、女の子ですごい華奢で細いのにヌンチャク振り回す子とか、バトンを回すのが上手くて、グル~、パシッ!ってとれる子、あとはブレイクダンスバチッと決める子とか…!

立石:みなさんすごいですね!